科学よもやま話/2020年冬

シリーズ<有明海の生きもの>3

1 ~ 3 月の東よか干潟は、冬を過ごすためにやってきた鳥たちでにぎやかです。なかでもクロツラヘラサギは世界に4,800 羽程しかいない鳥で、頭をふりながら水際で餌をとる様子がかわいい、東よか干潟のシンボルです。カニが大好物のズグロカモメや、羽の色がきれいなツクシガモなどもやってきます。また、数千羽のハマシギが群れで飛ぶ姿はとってもダイナミックです。
このようにたくさんの鳥がやってくる東よか干潟は、国際的に重要な湿地として「ラムサール条約湿地」に登録されています。オープンしたばかりの「東よか干潟ビジターセンターひがさす」では、どうしてたくさんの鳥がやってくるのか?生き物はどんな生活をしているのか?など、東よか干潟の自然について楽しく学ぶことができます。潮位が5m以上ある日の満潮前後1 ~ 2 時間はたくさんの鳥を近くで見ることができますので、観察に適した日時を知りたい方は、ひがさすへお気軽にお問い合わせください。
中島妙見(東よか干潟ビジターセンター ひがさす ワイズユース推進員)

東よか干潟ビジターセンター ひがさすのご紹介

東よか干潟は、日本一のシギ・チドリ類の渡来数を誇り、ムツゴロウやシオマネキ、ワラスボなどユニークな干潟の生き物も数多く生息しています。その価値や魅力を発信し、観光・学習・交流などを行える施設です。

開館時間:9時~17時
休館日: 月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日)、年末年始(12月29日~1月3日)
入場料:  無料

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2020年夏    シリーズ<有明海の生きもの>1
2020年秋    シリーズ<有明海の生きもの>2

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