流れ星を観察しよう

流れ星を観察しよう

■流れ星ってなんだろう
流れ星の素はほとんどが直径1mmから2㎜以下の小さな砂粒のようなものです。この小さな砂粒のようなものが、宇宙から地球の大気に落ちてくるとプラズマ状態になり強い光を放ちます。これが地上から流れ星として見えます。

■流れ星はどんな風にみえる?
流れ星は、一筋の光がすーっと流れて消えるように見ます。だいたい1秒以下長くても5秒ぐらいで消えてしまいます。まれに、大きく明るく輝く「火球」と呼ばれる流れ星が見られることあります。

間違えやすい光
・白や赤・緑の光が点滅して動いている・・・・飛行機
・点滅しない光がゆっくりと動いている・・・人工衛星、国際宇宙ステーション
・尾のような形をしていた・・・雲か飛行機

■流れ星がみやすい日・場所
明るい月や街明かりがあると暗い流れ星が見えなくなってしまいます。月が空に出ていない時間を選んで観察するのがおすすめです。そして、街明かりが無く、できるだけ空が広く見える場所を選びましょう。

■流れ星が多く見える時期
地球は1年かけて太陽の周りをまわっていますが、その道の途中に流れ星の素がたくさん集まっている場所があります。その場所を地球が通るときにたくさんの流れ星をみることができます。このように流れ星がたくさん見られることを「流星群」と呼んでいます。地上から見ると1つの星座を中心に放射状に流れ星が流れて見えることから流星群には星座の名前がついています。

主な流星群の一覧

極大時1時間あたりの流星数が多い流星群「しぶんぎ座流星群」「ペルセウス座流星群」「ふたご座流星群」を3大流星群と呼んでいます。極大日は、毎年数日にずれることがあります。

■2024年ペルセウス座流星群を観察しよう

12日23時の極大の時間頃からは月が沈み最良の条件で観察できます。
ペルセウス座が空高くなる13日未明には60個/時の流れ星をみることができそうです。この流星群は明るい流星が多いのが特徴です。
月明かりがある時間もいつもより多い流星を期待できます。
数は減りますが12日前後も流れ星を観察することができます。
空全体が開けている場所での観察が望ましいですが、難しいときは北東の空が開けている場所で観察すると良いでしょう。
月が出ている時間に観察するときは、建物等で月を隠すか月を背にして観察することをお勧めします。

観察日:2024年8月11日未明から13日未明
※おすすめは12日夜~13日明け方頃(極大12日23時頃)
※ペルセウス座流星群観察会を8月12日夜に行います。
詳しくは、イベント・教室情報(7月中旬に公開予定)をご覧ください。

■2024年ふたご座流星群を観察しよう

今年は満月直前の明るい月が邪魔をしてしまいます。この時期のふたご座は空の高い位置にあります。空全体が開けている場所で観察をすると四方八方に飛ぶ流れ星をみることができそうです。条件の良い年は80個/時見える流星群ですが、今年は14日未明に20個/時程度となりそうです。

観察日:2024年12月13日夜から16日夜
※おすすめは13日夜~14日未明(極大14日10時頃)
※今年のふたご座流星群観望会は計画中です。
詳しくは、イベント・教室情報(10月中旬に公開予定)をご覧ください。

・流れ星観察にあると便利なもの
流れ星観察には望遠鏡や双眼鏡といった特別な道具は必要ありません。懐中電灯に赤いセロハン(布)を貼るのは、暗さに慣れた目を刺激しないためです。
虫よけスプレーやかゆみ止めといった虫対策、熱中症対策を万全にして観察に出かけましょう。お腹がすいたときのための甘いお菓子や飲み物も星空観察をより楽しくしてくれます。


・観察の方法
流れ星は、空のどこを流れるかは分かりません。レジャーシートの上に寝ころんで空全体が見えるようにして観察をしましょう。寝転がらずに見る場合は、ペルセウス座流星群の場合は北東の空、ふたご座流星群の場合は東の空を向いて観察するとよいでしょう。流れ星はすぐには流れません。少なくとも30分から1時間は空を眺めてみましょう。

・注意すること
観察は大人といっしょにしよう。
寝転んで観察するときは、自動車や自転車が絶対が通らない安全な場所を選びましょう。

挑戦してみよう(自由研究)
流星観測に挑戦してみよう
30分もしくは1時間毎に見えた流星の数を記録してみよう。長時間の観察になるので、昼寝をするなど十分に体調を整えて挑戦しましょう。観測記録は、メモ帳に記録する方法もしくはレコーダーを使って声で記録し、後から集計をする方法もあります。

必要な道具
メモ用紙・筆記用具 もしくは レコーダー

(初心者向け)
30分もしくは1時間毎に見えた流星の数を記録します。


(中級者向け)
流れ星の流れた時間、方角、明るさなど気付いたことを記録しましょう。観察後に、30分もしくは1時間ごとの数を集計すると良いでしょう。


(超上級者向け)
30分もしくは1時間毎に見えた流れ星の場所と明るさ・時間を星図に記録しましょう。観察後に、30分もしくは1時間ごとの数を集計すると良いでしょう。

星図は以下からプリントアウトできます(2023年度版)

( ペルセウス座流星群用     21時       23時     )
( ペルセウス座流星観察会配布    集計用紙付き 21時    )
(ふたご座流星群用      21時      23時       3時 )

調べてみよう
・流れ星にはどんな種類があるだろうか
・流星群はどうして起こるのだろう

刊行物への掲載、資料内容を改変しての使用、資料の無断商用利用はお断りします。

TOP