2022年おもしろ自然観察/冬

【お天気教室】雪の結晶を見てみよう

雪は氷の「結晶」です。自然界の結晶の中でも最も美しいものの一つでしょう。角度60度ごと6方向に樹枝状に延びるのが典型的(写真左上)で、雪ができる雲の中の気温と水分の量によって六角形・6方向を基本としたさまざまな形*になります。*例えば、「楽しい雪の結晶観察図鑑」(緑書房)

結晶が一つ一つ分かれて降ってくるのが粉雪、別名パウダースノー、多数の結晶がくっつき合っているのがボタン雪です。粉雪に雲粒が付着するとあられ(霰)になります(写真右上)。

地上で降る雨の多くは、上空では雪やあられです。落ちてくる途中で気温0℃以上の高度に達すると融け始め、雪と雨が同時に降るみぞれ(霙)となり、全て融けると雨になります。雨と雪を分ける決まった気温はありません。マイナス(氷点下)の気温でも雨が降る事もあれば、プラス5℃で雪が降る事もあります。落ちてくる途中での気温と湿度によって融け方が変わるためです。気温が同じでも湿度が低い方が雪として降りやすくなります。

佐賀でも、気温が0℃近くまで下がった時に降る雪を、黒っぽい毛糸などで受けると(写真下)、結晶を見る事が出来ます。ぜひ試してください。

執筆:高瀬邦夫(佐賀天文協会、元・佐賀地方気象台長)

…「おもしろ自然観察」アーカイブ
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2020年秋  「松ぼっくりの不思議なかたち」
2020年冬  「天体望遠鏡はタイムマシーン?!」
2021年夏 「お天気教室/雲は色と光の魔術師」
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