
★2025年11月の星空情報
日没の時刻がだんだん早くなり、星空を見やすい季節となりました。この秋は、夕空に土星が観察好期です。今年の土星の環は傾きがほぼ真横になっており、まるで針のように見えます。
星座では秋の四辺形を探してみましょう。ほぼ頭の真上に4つの星が長方形に並んでいます。この秋の四辺形はペガスス座の胴体部分にあたるため、ペガススの四辺形ともいわれます。北の空高くには、Wの形をしたカシオペヤ座があります。カシオペヤは古代神話の王妃が椅子に座った姿で描かれています。秋の四辺形の西側の辺を南へのばした先、ポツンと輝く一等星が見つかります。これは、みなみのうお座のフォーマルハウトです。日本では ”みなみのひとつ星”とも呼ばれます。

★ ぜひ探してほしい星たち
| 土星 | リングのある惑星です。肉眼では一等星ほどの明るさで輝いて見えます。今年の土星の環はほぼ真横になり細く見えています。 |
| 秋の四辺形 | 2 ~ 3 等星4 つでできる四角形で、夏の大三角ほどは明るくありませんが、まわりに明るい星が少ないので、意外と目立ちます。秋の星座を見つける目印になります。 |
| アンドロメダ座大銀河(M31) | 天の川銀河の外側、230 万光年彼方にある大銀河です。望遠鏡を使っても、ぼんやりと雲のようにしか見えませんが、実際には数千億個の星の大集団です。 |
| すばる(M45) | 全天でももっともよく知られた星の集団です。視力の良い人は、肉眼でも6~7個の星の集団と分かります。双眼鏡,望遠鏡ではさらに沢山の星を見られる、とても美しい星団です。 |
★11月の天文現象とこよみ
| 2日 | 十三夜 | 中秋の名月からおよそ一ケ月後となる旧暦9月13日の名月です。 |
| 3日 | 文化の日 | 国民の祝日です。 |
| 5日 | 満月 | 月の明るい夜です。 |
| 7日 | 立冬(りっとう) | 冬の気配が感じられる頃です。 |
| 12日 | 下弦の月 | 夜明けの頃、南の空で半月が輝きます。 |
| 20日 | 新月 | 月明かりのない夜です。 |
| 21日 | 天王星が衝 | 天王星を観察する好期となります。 |
| 22日 | 小雪(しょうせつ) | 寒くなって雨が雪になる頃です。 |
| 23日 | 勤労感謝の日 | 国民の祝日です。 |
| 24日 | 振替休日 | 休日です。 |
| 28日 | 上弦の月 | 日没の頃、南の空で半月が輝きます。 |
★惑星★
・ 水星は、太陽の方向と重なり観察不適。
・ 金星は、明けの明星として、日の出前の東の低空で明るく輝きます。明るさは-3.9等級です。
・ 火星は、日没後の南西の低空で、観察には適しません。明るさは 1.5~1.3等級です。
・ 木星は、深夜に地平から昇り観察できます。明るさは-2.2~-2.4等級です。
・ 土星は、日没後の夕空高く、深夜まで観察できます。明るさは0.9~1.1等級です。





