2020年5月の星空

★2020年 5月の星空
北の空を見上げると、7つの星がひしゃくの形に並んだ北斗七星が輝いています。北斗七星のひしゃくの持ち手をカーブにそって南へのばすと、オレンジ色に明るく輝くうしかい座の1等星アルクトゥルス、その先に、おとめ座の1等星スピカがあります。さらにカーブを南へのばすと、4つの暗い星が台形に並んだところがみつかります。これがからす座です。北斗七星から続くこのカーブを春の大曲線といいます。また、アルクトゥルス、スピカと、しし座の2等星デネボラを結んでできる三角を春の大三角とよびます。
4月から引き続き、日没後の西の空で金星が一番星として、ひときわ明るく輝いています。金星は月初は十分に観察できますが、少しずつ太陽に近づきますので、5月末には観察は難しくなります。
★ ぜひ探してほしい星たち
しし座 裏返しの「?」が頭で、ライオンの姿がよくわかる星座です。
【レグルス】しし座の胸で輝く1等星で、太陽の通り道にあり、ロイヤルスターとも呼ばれます。
【M44プレセペ星団】かに座の真ん中あたりにある星の集まり(散開星団)です。双眼鏡で見ることができます。
【北斗七星】北の空高く、7つの星がひしゃくの形にならんでいます。
【春の大三角】うしかい座のアルクトゥルス、おとめ座のスピカ、しし座のデネボラを結んでできる三角形です。
しし座
春の大曲線と大三角

 

★ 5月の天文現象とこよみ
1日 八十八夜 :立春から数えて88日目です。
上弦の月 :日没の頃、南の空で半月が輝きます。
3日 憲法記念日 :国民の祝日です。
4日 みどりの日 :国民の祝日です。
5日 こどもの日 :国民の祝日です。
立夏(りっか):二十四節気の一つで、暦の上ではこの日から夏になります。
6日 振替休日 :国民の祝日です。
みずがめ座η(エータ)流星群がピークのころ:夜明け前、1時間当たり5~10個程度の出現でしょう。
7日 満月 :月の明るい夜です。
14日 下弦の月 :夜明けの頃、南の空で半月が輝きます。
20日 小満(しょうまん) :二十四節気の一つで、「草木が成長して茂るころ」です。
23日 新月 :月明かりのない夜です。
30日 上弦の月 :日没の頃、南の空で半月が輝きます。
★ 惑星
・水星は中旬まで太陽に近く観察は難しいでしょう。22日には、日没後の西の低空で金星と接近します。
・金星は今月末まで宵の明星として日没後の西の空で明るく輝きますが、だんだん観察は難しくなります。明るさは-4.7~-4.1等級です。
・火星は夜半過ぎに東の地平線から昇ります。やぎ座からみずがめ座を移動中です。明るさは0.4~0.0等級です。
・木星は、夜半頃に東の地平線から昇り、明け方まで南天に観察できます。明るさは-2.2~-2.4等級です。
・土星は木星に続いて夜半頃に上り、明け方まで南天に観察できます。明るさは0.6~0.4等級です。