★2020年 7月の星空情報
夏の代表的な星座たち、こと座,はくちょう座,わし座,さそり座と夏の大三角も探してみましょう。夏の大三角は、ベガ、アルタイル、デネブ(はくちょう座)の一等星でできる大きな三角形です。こと座のベガは七夕のおりひめ星、わし座のアルタイルは彦星です。南の空には、さそり座がSの字を描き目立ちます。その東のいて座に、木星と土星が輝いています。
夏の大三角の中心を通って南の空へといて座さそり座に向かって、天の川が続いています。空の暗い場所では、ぼんやりと雲のように光る天の川を肉眼でも見ることができます。天の川は月明かりの少ない日を選び、街明かりのないところで観察しましょう。今年の夏は、へびつかい座とへび座を探してみませんか? へびつかい座は、ギリシア神話の名医アスクレピオスがモデルです。へびは、健康のシンボルと考えられていました。ふだんはあまり注目されることの少ない星座ですが、さそり座の上の空を探してみましょう。6月~8月の観察がおすすめです。
木星と土星が「衝」となり、いよいよ観察の好期。「衝」は、惑星が太陽と反対方向にくる時期のことです。この時期を中心に惑星を最も観察しやすくなります。ぜひ望遠鏡で観察しましょう。
★ ぜひ探してほしい星たち
木星 | 太陽系最大の惑星です。へびつかい座の足もと付近でひときわ明るく輝いています。望遠鏡では、表面の縞模様や、木星の衛星も見ることができます。 |
土星 | リングのある惑星です。肉眼では1等星ほどの明るさで輝いて見えます。 |
ベガ | こと座の一等星で、夏の大三角の1つです。北東の空で白く、明るく輝きます。 |
さそり座 | 南の空で「S」の形に星が並んだところです。 |
★ 7月の天文現象とこよみ
5日 | 満月 | 月の明るい夜です。 |
7日 | 小暑(しょうしょ) | 二十四節気の一つで「暑さがだんだん強くなっていくころ」とされます。 |
10日 | 金星が最大光度 | 明けの明星として最も明るくなります。明け方の東の空で観察好期。 |
13日 | 下弦の月 | 夜明けの頃、南の空で半月が輝きます。 |
14日 | 木星が衝 | 木星がいよいよ観察シーズンになります。 |
21日 | 新月 | 月明かりのない夜です。 |
土星が衝 | 土星がいよいよ観察シーズンになります。 | |
22日 | 大暑(たいしょ) | 二十四節気の一つで、「一年のうちでもっとも暑いころ」です。 |
23日 | 水星が西方最大離角 | 明け方の東の低空で、水星が見やすくなります。 |
27日 | 上弦の月 | 日没の頃、南の空で半月が輝きます。 |
★ 惑星
・ 水星は、7月23日に西方最大離角となり、この頃を中心に日出前の東の低空で観察の好期となります。明るさは5.7~0.8等級です。・ 金星は、7月10日に最大光度となり、は明けの明星として明け方の東の空で観察の好期です。明るさは-4.7~-4.6等級です。・ 火星は深夜に東の地平線から昇り、明け方まで観察できます。うお座を移動中です。明るさは-0.5~-1.1等級です。・ 木星は、7月14日に衝となり、いよいよ観察シーズンになります。明るさは-2.6等級です。・ 土星は木星に続いて7月21日に衝となり、いよいよ観察シーズンになります。明るさは0.2~0.1等級です。 資料のダウンロード
・ 水星は、7月23日に西方最大離角となり、この頃を中心に日出前の東の低空で観察の好期となります。明るさは5.7~0.8等級です。・ 金星は、7月10日に最大光度となり、は明けの明星として明け方の東の空で観察の好期です。明るさは-4.7~-4.6等級です。・ 火星は深夜に東の地平線から昇り、明け方まで観察できます。うお座を移動中です。明るさは-0.5~-1.1等級です。・ 木星は、7月14日に衝となり、いよいよ観察シーズンになります。明るさは-2.6等級です。・ 土星は木星に続いて7月21日に衝となり、いよいよ観察シーズンになります。明るさは0.2~0.1等級です。 資料のダウンロード