2019年2月の星空情報

■ 2月の星空

南の空には、星の並びが特徴的なオリオン座が輝いています。4つの星が長方形に並び、その四角の中には3つの星が一列に並びます。長方形の星の並びのうち、南西角が一等星のリゲル、北東角が一等星のベテルギウスです。リゲルとベテルギウスは色の違いが対照的で、リゲルは青白く輝き、一方のベテルギウスは赤く輝いて見えます。また、オリオン座の三ツ星の下、白い雲のようにぼんやりと輝く場所がオリオン大星雲です。双眼鏡や望遠鏡で楽しめる星雲です。

明るい星が多い冬の夜空の中で、ひときわ明るく輝き、目を引く星が、オリオン座の隣にあります。これがおおいぬ座のシリウスで、夜空で輝く恒星の中で最も明るく輝いて見えます。

一方で東の空に目をやると、春の星座たちも顔を出しています。寒い日が続きますが、春ももうすぐそこまできているようです。

 

★ ぜひ探してほしい星たち

カノープス りゅうこつ座の一等星。冬の大三角が南中するころ、限られた時間だけ、南の低空で輝きます。めったに見られないため、見ることができたら長生きできるといわれる星です。
オリオン座 オリオン座は、冬の代表的な星座です。4つの星でできる長方形と、その長方形の中に3つの星が一列に並び、見つけやすい星座といえます。
オリオン大星雲M42 オリオン座の三ツ星の下、縦に星が三つ並んで見えるところの真ん中です。双眼鏡や望遠鏡でのぞくと、ぼんやりとした星雲が、翼を広げて飛ぶ鳥のような形に見えます。
シリウス おおいぬ座の一等星です。夜空で輝く恒星の中で、一番明るく見える星です。
冬の大三角 おおいぬ座のシリウス、オリオン座のベテルギウス、こいぬ座のプロキオンでできる大三角です。

★ 2月の天文現象とこよみ

3日 節分(せつぶん) 節目である立春の前日。邪気を払い幸せを願う習俗があります。
4日 立春(りっしゅん) 二十四節気の一つで、「春のはじまり」を意味します。
5日 新月 月明かりのない夜です。
11日 建国記念の日 国民の祝日。日本の建国を祝う日。
13日 上弦の月 日没ごろ、南の空で半月が輝きます。
19日 雨水(うすい) 二十四節気の一つで、「空から降るものが雪から雨にかわるころ」です。
20日 満月 月の距離が本年最近(35万7千km)で、見かけ上、月が大きく見える「スーパームーン」です。
26日 下弦の月 真夜中に半月が昇ります。
27日 水星東方最大離角 夕方西の空で水星を見つけやすいころです。

 

★ 惑星

・ 水星は日没後の西の低空にあり、下旬以降、見つけやすくなります。

・ 金星は「明けの明星」として、日の出前の南東の空-4.3~-4.1等級もの明るさでとても目立っています。

・ 火星はうお座からおひつじ座へ東に移動し、日没後の西の空、0.9~1.2等級でだいぶ暗くなってきました。

・ 木星は日の出前の南東の低い空にあり、-1.9~-2.0等級の明るさで目立っています。

・ 土星は太陽のすぐそばにあるため、見ることは難しいでしょう。