2019年4月の星空

★ 4月の星空
南の空を見上げると、裏返しの「?」の形に星が並んだところがしし座です。「?」マークの「・」の部分で輝く星は、しし座の1等星レグルスです。しし座の西側には、星占いの星座でおなじみのかに座があります。かに座は暗い星ばかりですが、中心部には双眼鏡でも楽しめる星の集まり「プレセペ星団」があります。
北の空高くに、7つの星がひしゃくの形に並んだ、北斗七星が輝いています。北斗七星のひしゃくの持ち手をカーブにそって南へのばすと、オレンジ色に輝くうしかい座の1等星アルクトゥールス、その先に、おとめ座の1等星スピカがあります。さらにカーブを南へのばすと、4つの暗い星が台形に並んだところがみつかります。これがからす座です。北斗七星から続くこのカーブを春の大曲線といいます。また、アルクトゥールス、スピカと、しし座の2等星デネボラを結んでできる三角を春の大三角とよびます。

★ 4月の天文現象とこよみ
5日 清明(せいめい):二十四節気の一つで、「すべてのものが明るく清らかで生き生きとしている頃」を意味します。
新月:月明かりのない夜です。
12日 水星が西方最大離角:明け方の東の低空にあります。
13日 上弦の月:日没の頃、南の空で半月が輝きます。
19日 満月:月の明るい夜です。
20日 穀雨(こくう):二十四節気の一つで、「穀物にとっての恵みの雨が降る季節」を意味します。
23日 4月こと座流星群ピークのころ:未明にピークですが、1時間に4個程度と予測されていますが、月が明るいため条件が悪いでしょう。
27日 下弦の月:夜明けの頃、南の空で半月が輝きます。
29日 昭和の日:国民の祝日です。
30日 休日

★ 惑星
・水星は日の出前の東の低空にありますが、高度が低く見つけにくいでしょう。
・金星は「明けの明星」として、日の出前の南東の低空-4.0~-3.9等級の明るさです。
・火星はおうし座付近にあり、日没後の西の空、1.4~1.6等級で、今シーズンは見納めの時期です。
・木星は日の出前の南の空にあり、-2.2~-2.4等級の明るさで目立っています。
・土星は日の出前の南東の低空にあり、明るさは0.6~0.5等級です。

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