折り紙ヒコーキ!!なんと「夢」のある言葉でしょうか。多分、皆さんの中で折り紙ヒコーキを折った経験が無いと言う人は、ほとんどおられないと思います。
魅力の1つは長方形や正方形の紙さえあれば誰でも何処ででも折ることができることです。流線型で遠くへ飛ばすことを目的とし、その距離を競うもの、重心の位置と羽根の広さにこだわり滞空時間を競うものなど様々です。
今回は折り紙ヒコーキ協会九州支部長の井上英史さんをお迎えしての楽しい時間を過ごさせていただきました。今回ご指導いただいた折り紙ヒコーキは「はやて」。滞空時間を競うタイプです。きちんと折ると、ほとんど調整することなく、ふんわり優雅な滑空を見せてくれます。しかし折り方を間違えると飛び方に大きく影響しますので、かなり慎重に折る必要がありました。
一枚の紙が紙ヒコーキに変化し、一度でも自分の予想を上回る飛び方をした瞬間を味わうと、誰もがハマってしまいます。一番ながく飛ばした人の記録は8秒くらいでしたが、井上さんの師匠であるギネス記録保持者の戸田拓夫氏の記録はなんと29秒2。「たかが紙ヒコーキ、されど紙ヒコーキ」を実感した時間でした。
自分でも作ってみたいと思った方は、折り紙ヒコーキ協会のサイト(http://www.oriplane.com/)などを参考に挑戦してみてはいかがでしょうか。
執筆:副島 勉(佐賀市星空学習館 館長)
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