2019年3月の星空情報

★ 3月の星空
オリオン座や冬の大三角など、冬の代表的な星たちは西の空に傾き、東の空からは春の星座たちが昇ってきました。裏返しの「?」の形に星が並んだところが、星占いの星座としてもおなじみのしし座です。「?」マークの「・」の部分で輝く星は、しし座の1等星レグルスです。
しし座から西側をみると、同じくらいの明るさの星が2つ並んでいるところがあります。これがふたご座の頭の星、1等星の「ポルックス」と2等星の「カストル」です。ふたご座の一等星ポルックスとしし座の胸で輝く一等星レグルスを結んだ真ん中あたりに、かに座のプレセペ星団があります。プレセペ星団は双眼鏡でも楽しむことができます。
また、北の空には、7つの星がひしゃくの形に並んだ、北斗七星が昇ってきました。北斗七星のひしゃくの水をくむ部分の方から1番目と2番目の星を結んで、ひしゃくの口のあいている向きに、5倍伸ばした先、ぽつんと輝く星が北極星です。北極星は地球の北の極軸の先にあり、一晩中、位置をほぼ変えない星です。
★ 3月の天文現象とこよみ
6日 啓蟄(けいちつ):二十四節気の一つで、「土に隠れていた虫が外に出てくるころ」を意味します。
7日 新月:月明かりのない夜です。
14日 上弦の月:日没の頃、南の空で半月が輝きます。
17日 プレセペ星団の食:かに座のプレセペ星団の前を月が通過し、星団の星が隠されます。
21日 春分(しゅんぶん):二十四節気の一つで、太陽が真東からのぼり、真西に沈む日です。
春分の日(祝日):国民の祝日の1つ。
満月:日没と同時に東の空から満月が昇ります。
28日 下弦の月:夜明けの頃、南の空で半月が輝きます。

 

★ 惑星
・ 水星は日没後の西の低空にあり、上旬は比較的見つけやすいですが、その後は見つけにくくなります。
・ 金星は「明けの明星」として、日の出前の南東の低空-4.1~-4.0等級もの明るさでとても目立っています。
・ 火星はおひつじ座からおうし座へ東に移動し、日没後の西の空、1.2~1.4等級でかなり暗くなってきました。
・ 木星は日の出前の南の空にあり、-2.0~-2.2等級の明るさで目立っています。
・ 土星は日の出前の南東の低空にあり、明るさは0.6等級です。
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