2021年6月の星空情報


★2021年 6月の星空情報

北の空、七つの星がひしゃくの形に並んだ北斗七星が輝いています。北斗七星のひしゃくの持ち手をカーブにそって南へのばすと、オレンジ色に明るく輝くうしかい座の 一等星アルクトゥルス、その先に白く輝くおとめ座の 一等星スピカがあります。この曲線を「春の大曲線」と呼びます。アルトゥルスとスピカは、春の夫婦星とも呼ばれています。
北東の空には、一等星こと座のベガが明るく輝いています。ベガは夏の代表的な星です。夏はすぐそこまで来ています。

★ ぜひ探してほしい星たち

アルクトゥルス うしかい座の1等星です。頭の上近く、オレンジ色に輝きます。麦の収穫時期に天高く輝くことから「麦星」とも呼ばれます。
スピカ おとめ座の1等星です。南の空で白っぽく輝きます。その美しい輝きから「真珠星」と呼ばれます。
ベガ こと座の1等星で、夏の大三角のひとつです。北東の空で明るく輝きます。
アンタレス さそり座の1等星で、赤い色が特徴です。南東の空を探してみましょう。

★ 6月の天文現象とこよみ

2日 下弦の月 夜明けの頃、南の空で半月が輝きます。
5日 芒種(ぼうしゅ) 二十四節気の一つで「穀物の種をまくころ」とされます。
10日 新月 月明かりのない夜です。今回は、日食を起こします。
11日 入梅(にゅうばい) 暦の上では梅雨入りのころです。
17日 月面Xが見られる 21時30分を中心に前後1時間ほど、月面上にXの文字が現れます。

(観望会の予定はありません)

18日 上弦の月 日没の頃、南の空で半月が輝きます。
21日 夏至(げし) 二十四節気の一つで、「昼間が最も長く、夜が最も短い日」です。
23-24日 火星がプレセペ星団に侵入 日没後の西の低空で、火星がかに座のプレセ ペ星団の中を通過します。
25日 満月 月の明るい夜です。

★ 惑星

・ 水星は6月11日に太陽の方向となり、観察に適しません。
・ 金星は宵の明星として日没後の西の低空で観察できます。日を追うごとに少しずつ高度を上げて観察しやすくなります。-3.8~-3.8等級です。
・ 火星は日没後の西の空で、かに座にあります。今後はさらに太陽に近づき、観察条件は悪くなります。明るさは1.7~1.8等級です。
・ 木星は、深夜に東の地平線から昇り、明け方までどの星よりも明るく輝きます。明るさは-2.3~-2.5等級です。
・ 土星は木星に先立って夜半頃に上り、明け方まで南天に観察できます。明るさは0.6~0.4等級です。

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