
★2021年 8月の星空情報
南東の空で、特に明るく輝いて見える星が木星です。木星の西側には、土星も明るく見えています。頭の上近くには、明るい星3 つを結んでできる夏の大三角が見つかります。こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブです。ベガはおりひめ星、アルタイルはひこ星で、2つの星の間には天の川がぼんやりと帯状の雲のように見えます。月明かりのない夜、空の暗い場所で見ることができます。
8月13日を中心として、ペルセウス座流星群が活動し、流れ星をたくさん見るチャンスです。この流星群は三大流星群のひとつです。今年は、月明かりの影響もなく、最高の観察条件です。13 日未明には、一時間当たり60 個ほどの流れ星を見られるでしょう。空の暗いところで観察しましょう。
★ ぜひ探してほしい星たち
木星 | 太陽系最大の惑星です。へびつかい座の足もと付近でひときわ明るく輝いています。望遠鏡では、表面の縞模様や、木星の衛星も見ることができます。 |
土星 | リングのある惑星です。肉眼では一等星ほどの明るさで輝いて見えます。 |
ベガ | こと座の一等星で、夏の大三角の1つです。北東の空で白く、明るく輝きます。 |
夏の大三角 | こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブでできる三角形です。 |
★8月の天文現象とこよみ
1~7日 | スターウイーク | 星を見る週間です。今年の標語は「星空と、夜更かししよう」。 |
2日 | 土星が衝 | 土星がいよいよ観察シーズンになります。 |
7日 | 立秋 (りっしゅう) |
二十四節気の一つで「朝夕が涼しくなり、秋の気配が立つ頃」とされます。 |
8日 | 山の日 | 国民の祝日です。 |
8日 | 新月 | 月明かりのない夜です。 |
13日 | ペルセウス座流星群がピーク | 三大流星群のひとつです。今年は、最高の観察条件です。 |
14日 | 旧暦 七夕 | 伝統的七夕の日です。 |
16日 | 上弦の月 | 日没の頃、南の空で半月が輝きます。 |
20日 | 木星が衝 | 木星がいよいよ観察シーズンになります。 |
22日 | 満月 | 月の明るい夜です。 |
23日 | 処暑(しょしょ) | 二十四節気の一つで、「暑さが和らぐころ」です。 |
30日 | 下弦の月 | 夜明けの頃、南の空で半月が輝きます。 |
★惑星★
・ 水星は、月初に太陽の方向で観察に適しません。月末には夕方の低空です。明るさは-2.1~-0.1等級です。
・ 金星は、宵の明星として、どの星よりも圧倒的な明るさで輝きます。観察の好期です明るさは-3.9~-4.0等級です。
・ 火星は、日没以後の西の低空で、さらに太陽に近づき観察しづらくなります。明るさは1.8等級です。
・ 木星は、8月20日に衝となり観察の好期です。明るさは-2.7~-2.7等級です。
・ 土星は、木星に先立って8月2日に衝となり、いよいよ観察シーズンです。明るさは0.2~0.3等級です。