2021年9月の星空情報


★2021年 9月の星空情報

南の空には木星と土星が南の空で輝きます。 夜空を見上げると、頭の上近くには夏の大三角がまだ目立っています。こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブです。はくちょう座のデネブから、十字の並びに星をたどってみてください。これが北十字ともいわれる星の並びで、翼を広げて飛ぶはくちょうの姿が想像できます。

東の空からは、秋の四辺形が昇ってきています。ペガスス座の胴体部分にあたるため、ペガススの四辺形ともいわれます。この秋の四辺形の西側の辺を南へ伸ばした先に、ポツンと輝く一等星が見つかります。これは、みなみのうお座のフォーマルハウトです。「秋のひとつ星」といわれる、秋の星座の中で唯一の一等星です。

★ ぜひ探してほしい星たち

木星 太陽系最大の惑星です。望遠鏡では、表面の縞模様や、木星の衛星も見ることができます。
土星 リングのある惑星です。肉眼では一等星ほどの明るさで輝いて見えます。
夏の大三角 こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブでできる三角形です。


★9月の天文現象とこよみ

7日 白露 二十四節気の一つで「しらつゆが草に宿る頃」とされます。
新月 月明かりのない夜です。
14日 水星が東方最大離角 水星が夕方の西の低空で見やすくなります。
海王星が衝 海王星が最も接近する頃です。
上弦の月 日没の頃、南の空で半月が輝きます。
20日 敬老の日 国民の祝日です。
21日 中秋の名月 旧暦8 月15 日の月を中秋の名月といいます。中秋の名月は必ずしも満月とはなりませんが、今年は8 年ぶりに満月と同じ日になります。
満月 月の明るい夜です。
23日 秋分の日 昼と夜の長さがほぼ同じになる日です。太陽は、ほぼ真東からのぼり、真西に沈みます。国民の祝日です。
29日 下弦の月 夜明けの頃、南の空で半月が輝きます。

★惑星
・ 水星は、9月14日に東方最大離角となり、この日を中心に夕方の西の空で観察の好期です。
・ 金星は、引き続き宵の明星として夕方の西空に見られます。2021年は年末まで観察の好期が続きます。明るさは-4.0~-4.2等級です。
・ 火星は10月8日に太陽の方向に重なる時期を控えて観察は不適です。明るさは1.8~1.7等級です。
・ 木星は夕方に南の空にあり、深夜に沈みます。引き続き観察の好期です。明るさは-2.7~-2.6等級です。
・ 土星も夕方に南の空にあり、深夜に沈みます。引き続き観察好期です。明るさは0.3~0.5等級です。


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