2021年10月の星空情報


★2021年 10月の星空情報

日没の時刻がだんだん早くなり、星空を見やすい季節となりました。この秋は、日没直後の南西にひときわ明るい金星と南の空に明るい木星と土星に注目しましょう。この時期の金星は「宵の明星(よいのみょうじょう)」とも呼ばれます。

星座では秋の四辺形を探してみましょう。南の空を見上げて、少し東寄りのところに、4つの星が長方形に並んでいます。この秋の四辺形はペガスス座の胴体部分にあたるため、ペガススの四辺形ともいわれます。秋の四辺形の西側の辺を南へのばした先、ポツンと輝く一等星が見つかります。これは、みなみのうお座のフォーマルハウトです。

★ ぜひ探してほしい星たち

金星 日没後の南西の空に度の星よりも明るく輝きます。「宵の明星」とも呼びます。
木星 太陽系最大の惑星です。望遠鏡では、表面の縞模様や、木星の衛星も見ることができます。
土星 リングのある惑星です。肉眼では一等星ほどの明るさで輝いて見えます。
秋の四辺形 2 ~ 3 等星4 つでできる四角形で、夏の大三角ほどは明るくありませんが、まわりに明るい星が少ないので、意外と目立ちます。秋の星座を見つける目印になります。
アンドロメダ座大銀河

(M31)

天の川銀河の外側、230 万光年彼方にある大銀河です。望遠鏡を使っても、ぼんやりと雲のようにしか見えませんが、実際には数千億個の星の大集団です。

★10月の天文現象とこよみ

6日 新月 月明かりのない夜です。
8日 寒露(かんろ) 秋が深まり野草に冷たい露がむすぶ頃です。
13日 上弦の月 半月が夕空の南の空に輝きます。
13日 月面Xが見られる 20時20分頃を中心に約1時間ほど、月面上に「X」の文字が見られます。

観察には望遠鏡が必要です。

18日 十三夜 旧暦9月13日のちょっとだけ欠けた月です。
20日 満月 月の明るい夜です。
22日 オリオン座流星群 オリオン座流星群がピークを迎えます。5個/時 程。
23日 霜降(そうこう) 霜が降りる頃です。
25日 水星が西方最大離角 水星を夜明け前の東の低空に見るチャンスです。
29日 下弦の月 半月が深夜に昇ります。
30日 金星が東方最大離角 宵の明星としての金星が最も見やすくなるころです。

★惑星

・ 水星は、9月25日に西方最大離角となり、この日を中心に日出前の東の空で観察の好期です。

・ 金星は、引き続き宵の明星として夕方の西空に見られます。30日に東方最大離角となり観察の最好期です。2021年は年末まで観察の好期が続きます。明るさは-4.3~-4.6等級です。
・ 火星は10月8日に太陽の方向に重なる時期となり観察は不適です。明るさは1.7~1.7等級です。
・ 木星は夕方に南の空にあり、深夜に沈みます。引き続き観察の好期です。明るさは-2.6~-2.4等級です。
・ 土星も夕方に南の空にあり、深夜に沈みます。引き続き観察好期です。明るさは0.5~0.6等級です。


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