2021年11月の星空情報


★2021年 11月の星空情報

秋も深まるこの季節、今年は日没直後の南西の空に度の星よりも明るく金星(宵の明星)が目立ちます。その左手側にはこれも明るい木星と土星が見られます。観察の好期はまもなく終わります。

星座では秋の四辺形を探してみましょう。ほぼ頭の真上に4つの星が長方形に並んでいます。この秋の四辺形はペガスス座の胴体部分にあたるため、ペガススの四辺形ともいわれます。北の空高くには、Wの形をしたカシオペヤ座があります。カシオペヤは古代神話の王妃が椅子に座った姿で描かれています。秋の四辺形の西側の辺を南へのばした先、ポツンと輝く一等星が見つかります。これは、みなみのうお座のフォーマルハウトです。日本では ”みなみのひとつ星”とも呼ばれます。

★ ぜひ探してほしい星たち

木星 やぎ座で宵の明星(金星)と同じくらいの明るさで輝きます。望遠鏡では、4つのガリレオ衛星や縞模様を観察できます。
秋の四辺形 2 ~ 3 等星4 つでできる四角形で、夏の大三角ほどは明るくありませんが、まわりに明るい星が少ないので、意外と目立ちます。秋の星座を見つける目印になります。
アンドロメダ座大銀河

(M31)

天の川銀河の外側、230 万光年彼方にある大銀河です。望遠鏡を使っても、ぼんやりと雲のようにしか見えませんが、実際には数千億個の星の大集団です。
すばる 全天でももっともよく知られた星の集団です。視力の良い人は、肉眼でも6~7個の星の集団と分かります。双眼鏡,望遠鏡ではさらに沢山の星を見られる、とても美しい星団です。

★11月の天文現象とこよみ

3日 文化の日 国民の祝日です。
5日 天王星が衝 天王星を観察する好期となります。
5日 新月 月明かりのない夜です。
7日 立冬(りっとう) 冬の気配が感じられる頃です。
11日 上弦の月 半月が夕空の南の空に輝きます。
19日 全国で部分月食 佐賀では月出の時にすでに欠け始めます。皆既に近い好条件です。
22日 小雪(しょうせつ) 寒くなって雨が雪になる頃です
23日 勤労感謝の日 国民の祝日です
27日 下弦の月 半月が深夜に昇ります。


★惑星

・ 水星は、月初に日出前の東の低空に観察できますが、月末には観察できなくなります。明るさは-0.8~-1.4等級です。
・ 金星は、東方最大離角を迎えたばかりで、日没後の南西の空でひときわ明るく輝きます。明るさは-4.6~-4.9等級です。
・ 火星は、太陽の方向と重なるために観察できません。明るさは1.7~1.6等級です。
・ 木星は、日没後の南西の低空です。そろそろ見納めです。明るさは-2.3~-2.2等級です。
・ 土星も、日没後の南西の低空です。そろそろ見納めです。明るさは0.6~0.7等級です。

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