2022年2月の星空情報


★2022年 2月の星空情報

冬の寒さの厳しいこの時期、冴えた夜空は年間でも最も豪華な季節です。20時ごろ、南の空を見ると、ギラギラと青白く明るく輝く星が目立っています。これがおおいぬ座のシリウスです。シリウスは、全天21個の一等星の中で最も明るく輝いてみえます。シリウスの右斜め上には、有名なオリオン座が輝いています。仲良く並んだ3つの星と、それを囲むように4つの星が長方形をつくっており、覚えやすく見つけやすい星座です。シリウスと、オリオン座の赤く輝く一等星ベテルギウス、そしてこいぬ座のプロキオンを結ぶと、冬の大三角ができます。

また、シリウス、オリオン座の青白い一等星リゲル、おうし座のアルデバラン、頭の上あたりにあるぎょしゃ座のカペラ、ふたご座のポルックス、こいぬ座のプロキオンを結ぶと、一等星6つでできる大きな六角形「冬のダイヤモンド」ができます。一等星が多い冬ならではの星の並びですね。このほか、双眼鏡や望遠鏡で見やすい星雲や星団もいろいろありますので、暖かい服装で美しい星空を楽しんでくださいね。


★ ぜひ探してほしい星たち

カノープス りゅうこつ座の一等星です。南の低空にあり、すぐに沈むため、めったに見られない星なので、見ることができたら長生きできるともいわれる星です。
ふたご座 同じくらいの明るさの星が2つ仲良く並んでいます。一等星のポルックスと二等星のカストルで、ふたごの頭で輝く星です。
オリオン座 仲良く並んだ三ツ星と、それを囲むように4つの星が長方形に並んでいます。一等星のベテルギウスとリゲルがあり、とても目立ちます。
オリオン
大星雲M42
オリオン座の三ツ星の下、ぼんやりと雲のような部分がオリオン大星雲M42です。双眼鏡や望遠鏡では、鳥が翼を広げて飛ぶような形に見えます。
シリウス おおいぬ座の一等星です。-1.5等級という明るさで、一等星の中で最も明るく輝いて見えます。

★2月の天文現象とこよみ

1日 新月 月明かりのない夜です。
3日 節分 立春の前日で、健康を祈って豆をまいたり恵方巻を食べる習慣があります。
4日 立春 二十四節気の1つで、暦の上では春の始まりとされます。
8日 上弦の月 日没時に半月が南の空で輝きます。
11日 建国記念の日 国民の休日です。
13日 金星が最大光度 金星が明けの明星でひときわ明るく輝いています
17日 水星が西方最大離角 水星が明け方の東の低空で観察の好期です。
17日 満月 月の明るい夜です。
19日 雨水(うすい) 二十四節気の1つで、「空から降るものが雪から雨にかわるころ」とされます。
23日 天皇誕生日 国民の休日です。
27日 下弦の月 夜明けの頃、南の空で半月が輝きます。

★惑星

・ 水星は、2月17日に西方最大離角となり、明け方の南東の低空で観察好期。明るさは1.2~-0.1等級です。
・ 金星は、2月13日に最大光度。明けの明星として、圧倒的な明るさで輝きます。明るさは-4.8~-4.7等級です。
・ 火星は、明け方の南東の空で観察できます。明るさは1.4~1.3等です。
・ 木星は、3月5日に合で、太陽の方向に近いため観察に適しません。
・ 土星も、2月5日に合となったばかりで、太陽の方向に近いため観察に適しません。
・ 天王星は、おひつじ座にあり、明るさは5.8等級で、望遠鏡を使うと見ることができます。
・ 海王星は、3月13日に合で、太陽の方向に近いため観察に適しません。

資料のダウンロード


TOP