★2023年11月の星空情報
秋も深まるこの季節、今年は南西に土星,南東に木星が輝いています。土星の観察の好期はまもなく終わります。
星座では秋の四辺形を探してみましょう。ほぼ頭の真上に4つの星が長方形に並んでいます。この秋の四辺形はペガスス座の胴体部分にあたるため、ペガススの四辺形ともいわれます。北の空高くには、Wの形をしたカシオペヤ座があります。カシオペヤは古代神話の王妃が椅子に座った姿で描かれています。秋の四辺形の西側の辺を南へのばした先、ポツンと輝く一等星が見つかります。これは、みなみのうお座のフォーマルハウトです。日本では ”みなみのひとつ星”とも呼ばれます。
★ ぜひ探してほしい星たち
木星 | 太陽系最大の惑星です。望遠鏡では、表面の縞模様や、木星の衛星も見ることができます。 |
土星 | リングのある惑星です。肉眼では一等星ほどの明るさで輝いて見えます。 |
秋の四辺形 | 2 ~ 3 等星4 つでできる四角形で、夏の大三角ほどは明るくありませんが、まわりに明るい星が少ないので、意外と目立ちます。秋の星座を見つける目印になります。 |
アンドロメダ座大銀河
(M31) |
天の川銀河の外側、230 万光年彼方にある大銀河です。望遠鏡を使っても、ぼんやりと雲のようにしか見えませんが、実際には数千億個の星の大集団です。 |
すばる | 全天でももっともよく知られた星の集団です。視力の良い人は、肉眼でも6~7個の星の集団と分かります。双眼鏡,望遠鏡ではさらに沢山の星を見られる、とても美しい星団です。 |
★11月の天文現象とこよみ
3日 | 文化の日 | 国民の祝日です。 |
3日 | 木星が衝 | 木星を観察する好期となります。 |
5日 | 下弦の月 | 半月が深夜に昇ります。 |
8日 | 立冬(りっとう) | 冬の気配が感じられる頃です。 |
13日 | 新月 | 月明かりのない夜です。 |
14日 | 天王星が衝 | 天王星を観察する好期となります。 |
20日 | 上弦の月 | 半月が夕空の南の空に輝きます。 |
22日 | 小雪(しょうせつ) | 寒くなって雨が雪になる頃です |
23日 | 勤労感謝の日 | 国民の祝日です |
27日 | 満月 | 月の明るい夜です。 |
★惑星★
・ 水星は、高度が低いために観察不適です。
・ 金星は、10月に西方最大離角となったばかりで、明け方の空で強烈に明るく輝きます。明るさは-4.4~-4.2等級です。
・ 火星は、太陽の方向と近く観察不適です。
・ 木星は、3日に衝で観察の好期です。明るさは-2.8~-2.7等級です。
・ 土星は、日没後の夕空高く、深夜まで観察できます。明るさは0.7~0.9等級です。