
★2025年6月の星空情報
北の空、七つの星がひしゃくの形に並んだ北斗七星が輝いています。北斗七星のひしゃくの持ち手をカーブにそって南へのばすと、オレンジ色に明るく輝くうしかい座の 一等星アルクトゥルス、その先に白く輝くおとめ座の 一等星スピカがあります。この曲線を「春の大曲線」と呼びます。アルクトゥルスとスピカは、春の夫婦星とも呼ばれています。北東の空には、一等星こと座のベガが明るく輝いています。ベガは夏の代表的な星です。夏はすぐそこまで来ています。
21日は夏至です。この日は太陽が一年で最も高くなり、昼間の時間が最も長くなります。
★ ぜひ探してほしい星たち
アルクトゥルス | うしかい座の一等星です。頭の上近く、オレンジ色に輝きます。麦の収穫時期に天高く輝くことから「麦星」とも呼ばれます。 |
スピカ | おとめ座の一等星です。南の空で白っぽく輝きます。その美しい輝きから「真珠星」と呼ばれます。 |
ベガ | こと座の一等星で、夏の大三角のひとつです。北東の空で明るく輝きます。 |
アンタレス | さそり座の一等星で、赤い色が特徴です。南東の空を探してみましょう。 |
★6月の天文現象とこよみ
3日 | 上弦の月 | 日没の頃、南の空で半月が輝きます。 |
5日 | 芒種(ぼうしゅ) | 二十四節気の一つで、「穀物の種をまくころ」です。 |
11日 | 入梅(にゅうばい) | 暦の上では梅雨入りのころです。 |
11日 | 満月 | 月の明るい夜です。 |
19日 | 下弦の月 | 夜明けの頃、南の空で半月が輝きます。 |
21日 | 夏至(げし) | 二十四節気の一つで、「昼間が最も長く、夜が最も短い日」です。 |
25日 | 新月 | 月明かりのない夜です。 |
★惑星★
・ 水星は太陽の方向に近く観察不適。下旬には日没直後の西の低空で見られます。明るさは-2.2~0.2等級です。
・ 金星は6月1日に西方最大離角となり、明けの明星として観察の好期です。明るさは-4.4~-4.2等級です。
・ 火星は日没後の西の空でしし座を順行中。明るさは1.3~1.5等級です。
・ 木星は太陽の方向に近く観察不適。7月中旬から明け方の東の低空です。明るさは-1.8~-1.7等級です。
・ 土星はうお座にあり、夜半から明け方まで見られます。明るさは1.1~1.0等級です。