2020年9月の星空情報


★2020年 9月の星空情報

9月の南の空には木星と土星が南の空で輝きます。東の空には、まもなく夜空の主役となる火星も輝きを増しています。赤い色ですぐに見つけられます。

夜空を見上げると、頭の上近くには夏の大三角がまだ目立っています。こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブです。はくちょう座のデネブから、十字の並びに星をたどってみてください。これが北十字ともいわれる星の並びで、翼を広げて飛ぶはくちょうの姿が想像できます。

東の空からは、秋の四辺形が昇ってきています。ペガスス座の胴体部分にあたるため、ペガススの四辺形ともいわれます。この秋の四辺形の西側の辺を南へ伸ばした先に、ポツンと輝く1等星が見つかります。これは、みなみのうお座のフォーマルハウトです。「秋のひとつ星」といわれる、秋の星座の中で唯一の1等星です。


★ ぜひ探してほしい星たち

火星 10月6日の準大接近を控えて、日増しに明るさを増し、木星と同じくらいに輝きます。
木星 太陽系最大の惑星です。望遠鏡では、表面の縞模様や、木星の衛星も見ることができます。
土星 リングのある惑星です。肉眼では1等星ほどの明るさで輝いて見えます。
夏の大三角 こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブでできる三角形です。

★ 9月の天文現象とこよみ

2日 満月 月の明るい夜です。
7日 白露 二十四節気の一つで「しらつゆが草に宿る頃」とされます。
10日 二百十日 雑節のひとつで「立春から数えて210日目の日」です
下弦の月 夜明けの頃、南の空で半月が輝きます。
12日 海王星が衝 海王星が最も接近する頃です。
17日 新月 月明かりのない夜です。
21日 敬老の日 国民の祝日です。
22日 秋分の日 昼と夜の長さがほぼ同じになる日です。太陽は、ほぼ真東からのぼり、真西に沈みます。国民の祝日です。
24日 上弦の月 日没の頃、南の空で半月が輝きます。


★ 惑星

・水星は、8月18日に外合を経て夕方の西空に移りますが、高度が低く観察に適しません。
・金星は、引き続き明けの明星として東空に高く見られます。2020年は年末まで徐々に太陽に近づきますが観察の好期が続きます。明るさは-4.3~-4.1等級です。
・火星は日没後に東の地平線から昇り、明け方まで観察できます。10月の準大接近を控えて輝きを増しています。明るさは-1.8~-2.4等級です。
・木星は夕方に南の空にあり、深夜に沈みます。引き続き観察の好期です。明るさは-2.4~-2.2等級です。
・土星も夕方に南の空にあり、深夜に沈みます。引き続き観察好期です。明るさは0.3~0.5等級です。

資料のダウンロード

TOP