松ぼっくりの不思議なかたち
松ぼっくりを観察してみると、かさのすきまにプロペラのついた小さなタネが挟まっています。このタネは、くるくると回りながら風に乗って舞い降ります。 松ぼっくりは、タネを遠くまで飛ばすために晴れて乾燥した日にはかさを開き、逆に遠くまで飛ばすことが出来ない雨など湿気の多い日は、タネを濡らさないようにかさを閉じます。松ぼっくりの形には、新しい場所に子孫を残すための知恵がたくさん詰まっています。
外国にも様々な松ぼっくりがあります。北アメリカに生息するオオミマツは、30㎝以上にもなる大きな松ぼっくりをつけます。この見た目がパイナップルにそっくり。実はパイナップル(パインアップル)という名前は「パイン(pine)が松」「アップル(apple)はリンゴ」という意味で松ぼっくりを元につけられたそうです。松ぼっくりが出来るまでには約2年かかりますが、1年中拾うことできます。この秋は、松ぼっくりを拾って遊びや工作を楽しんでみてもいいですね。
解説:油布加菜美(さが21世紀県民の森 北山森クラブ)
さが21世紀県民の森北山森クラブのご紹介
森や自然と触れ親しむことが出来る施設です。
森林や林業について学べる展示コーナーや葉っぱの検索図鑑や珍しい世界の木の実の展示があります。木の実や木片など自然のものを使ったネイチャークラフト体験も楽しめます。
開館時間:2月~10月:9時~18時 / 11月~1月:9時~17時
休館日: 年末年始
入場料: 無料 ※クラフト体験は有料
施設案内図
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