2020年11月の星空情報


★2020年 11月の星空情報

秋も深まるこの季節、今年は空高く赤く明るく火星がもっとも目立ちます。準大接近は過ぎましたが、まだまだ観察の好期が続きます。
秋の星座を探すにはまず秋の四辺形を探してみましょう。ほぼ頭の真上に4つの星が長方形に並んでいます。この秋の四辺形はペガスス座の胴体部分にあたるため、ペガススの四辺形ともいわれます。北の空高くには、Wの形をしたカシオペヤ座があります。カシオペヤは古代神話の王妃が椅子に座った姿で描かれています。秋の四辺形の西側の辺を南へのばした先、ポツンと輝く1等星が見つかります。これは、みなみのうお座のフォーマルハウトです。日本では ”みなみのひとつ星”とも呼ばれます。

★ ぜひ探してほしい星たち

火星 赤い色が特徴の惑星です。10月に準大接近となり、11月も引き続き観察の好期です。次の大接近は15年後ですからこの機会に観察しましょう。
秋の四辺形 2 ~ 3 等星4 つでできる四角形で、夏の大三角ほどは明るくありませんが、まわりに明るい星が少ないので、意外と目立ちます。秋の星座を見つける目印になります。
アンドロメダ座大銀河(M31) 天の川銀河の外側、230 万光年彼方にある大銀河です。望遠鏡を使っても、ぼんやりと雲のようにしか見えませんが、実際には数千億個の星の大集団です。
すばる 全天でももっともよく知られた星の集団です。視力の良い人は、肉眼でも6~7個の星の集団と分かります。双眼鏡,望遠鏡ではさらに沢山の星を見られる、とても美しい星団です。

★ 11月の天文現象とこよみ

1日 天王星が衝 天王星を観察する好期となります。
3日 文化の日 国民の祝日です。
7日 立冬(りっとう) 冬の気配が感じられる頃です。
8日 下弦の月 半月が深夜に昇ります。
11日 水星が西方最大離角 水星が明け方の東の空に見やすくなります。
15日 新月 月明かりのない夜です。
22日 上弦の月 半月が夕空の南の空に輝きます。
22日 小雪(しょうせつ) 寒くなって雨が雪になる頃です
23日 勤労感謝の日 国民の祝日です
30日 満月 月の明るい夜です。

★ 惑星
・水星は、11月11日に西方最大離角となり明け方の東の空で観察の好期です。明るさは 1.6~0.7等級です。
・金星は、年末まで徐々に太陽に近づきますが明け方の東の空で観察の好期が続きます。明るさは-4.0~-3.9等級です。
・火星は、接近から一ケ月を経過しましたが、木星に匹敵する明るさです。明るさは-2.1~-1.2等級です。
・木星は、日没後の南西の低空です。そろそろ見納めです。明るさは-2.0~-1.9等級です。
・土星も、日没後の南西の低空です。そろそろ見納めです。明るさは0.6~0.6等級です。

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