2021年1月の星空情報


★2021年 1月の星空情報

秋の星座が西に大きく傾き、冬の星々が主役となって輝きます。南の空に高く、仲良く並んだ3つの星と、それを囲むように4つの星が長方形をつくっているところがオリオン座です。全天88星座の中でも最も覚えやすく、見つけやすい星座といえます。オリオン座には1等星が2つあり、1つは赤く輝くベテルギウス、もう1つは青白く輝くリゲルです。そして、オリオン座の三ツ星の下には、M42オリオン大星雲があります。肉眼でもぼんやりと雲のような星雲を見つけることができ、双眼鏡や望遠鏡ではさらに美しい姿を楽しめます。
オリオンの三ツ星を右斜め上に伸ばした先に、オレンジ色の明るい星が見つかります。おうし座の1等星アルデバランです。アルデバランを過ぎて、さらに伸ばしたその先には、5~6個の星が集まって見える、M45すばるも輝いています。
東の空、低いところに、ひときわ明るく、ギラギラと輝く星が昇ってきました。おおいぬ座の一等星シリウスです。全天で21個ある1等星の中で最も明るく輝いてみえる星です。シリウス、オリオン座のベテルギウス、そしてこいぬ座のプロキオンを結ぶと、冬の大三角ができます。冬の大三角も東の空から昇ってきています。冬の星空には、明るい星も多く、見やすい星雲や星団もたくさんあります。
月末22日頃を中心に、水星が東方最大離角となり、日没後の西の空で観察しやすくなります。水星は、いつもは太陽に近いため、この時期は観察のチャンスとなります。
寒い時期、暖かくして、ゆったりと美しい星空を楽しんでくださいね。

 

 

★ ぜひ探してほしい星たち

M45すばる おうし座の肩のあたりにある星団です。肉眼で5~6個の星が集まってみえる場所です。
オリオン座 仲良く並んだ三ツ星と、それを囲むように4つの星が長方形に並んでいます。一等星のベテルギウスとリゲルがあり、とても目立ちます。
オリオン大星雲M42 オリオン座の三ツ星の下、ぼんやりと雲のような部分がオリオン大星雲M42です。双眼鏡や望遠鏡では、鳥が翼を広げて飛ぶような形に見えます。
シリウス おおいぬ座の一等星です。-1.5等級という明るさで、一等星の中で最も明るく輝いて見えます。

★ 1月の天文現象とこよみ

1日 元旦 国民の休日です
4日 しぶんぎ座流星群が見ごろ 夜明け前の北東の空あたりから、流れ星が出現する流星群です。多くて1時間当たり20個程度の出現と予測されています。
5日 小寒(しょうかん) 二十四節気の1つで、小寒に入る日を「寒の入り」とも言います。
6日 下弦の月 夜明けの頃、南の空で半月が輝きます。
11日 成人の日 国民の休日です
13日 新月 月明かりのない夜です。
20日 大寒(だいかん) 二十四節気の1つで、寒さが最も厳しい頃とされています。
24日 水星が東方最大離角 この日を中心に水星が日没後の西の空で観察しやすくなります
21日 上弦の月 日没時に半月が南の空で輝きます。
29日 満月 月の明るい夜です。

★ 惑星

・ 水星は、1月24日に東方最大離角となり、この頃を中心に夕方の西の低空で観察の好期となります。明るさは-1.0~0.7等級です。
・ 金星は、明けの明星として、明け方の南東の低空に見られます。明るさは-3.9等級です。
・ 火星は、日没後の南の空高く夜半まで観察できます。最接近は三ケ月前に過ぎましたが、輝星の少ない秋の星座の中でよく目立ちます。明るさは-0.2~0.4等です。
・ 木星は、29日に合となり、太陽の向こう側にあるため観察はできません。
・ 土星は、24日に合となり、太陽の向こう側にあるため観察はできません。
・ 天王星はおひつじ座にあり、明るさは5.7~5.8等級で、望遠鏡を使うと見ることができます。
・ 海王星はみずがめ座にあり、7.9等級の明るさで、日没後の南西の低空にあります。

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