★2021年 12月の星空情報
今年も最後となる12 月、日没直後に金星がもっとも目立ちます。金星は中旬以降は急速に低空になって観察しづらくなります。
西は秋の星座,東は冬の星座が夜空を二分しています。おうし座にある すばる(M45 星団)は、全天でも代表的な散開星団です。さらに、頭上のアンドロメダ座にある大銀河(M31 銀河)は、空の暗いところでは、肉眼でも存在が分かります。22 日は冬至で夜が最も長くなり、この日以降は昼の長さが長くなり始めます。
年間最大の流星群 ふたご座流星群 が14 日にピークとなります。今年は上弦の月明かりが邪魔をするため、月没後の未明から明け方が観察しやすくなります。
★ ぜひ探してほしい星たち
金星 | 日没直後の西の低空で、金星が宵の明星としてどの星よりも圧倒的に明るく輝きます。12 月中旬までが観察の好期です。 |
カシオペヤ座 | 北の空で「W」の形に星が並んでいるところで、北極星を見つける目印になる星座です。 |
すばる(M45) | おうし座の肩のあたりにある星団です。肉眼で6 ~ 7 個の星が集まってみえる場所です。 |
カペラ | ぎょしゃ座の一等星で、北東の空高くで、明るく輝いています。冬の星座たちの中で最初に顔を出す一等星です。 |
★12月の天文現象とこよみ
4日 | 金星が最大光度 | 宵の明星として金星が最も明るくなります。 |
4日 | 新月 | 月明かりのない夜です。 |
7日 | 大雪(たいせつ) | 雪がいよいよ降り積もってくるころです。 |
11日 | 上弦の月 | 半月が夕空の南の空に輝きます。 |
14日 | ふたご座流星群がピーク | 今年のふたご座流星群は、上弦過ぎの月があり観察の邪魔をします。月の沈んだ後の、14日未明と15 日未明には、多くの流れ星が期待できます。 |
19日 | 満月 | 月の明るい夜です。 |
22日 | 冬至(とうじ) | 昼の時間が一年で最も短くなります。 |
27日 | 下弦の月 | 夜明けの頃、南の空で半月が輝きます。 |
31日 | 大晦日 |
★惑星★
・ 水星は、太陽の方向に近く観察に適しません。
・ 金星は、宵の明星として夕方の南西の空。月末には見づらくなります。-4.9~-4.3等級です。
・ 火星は、日の出前に南西の空から上ります。明るさは1.6~1.5等級です。
・ 木星は、日没後の南西の低空です。そろそろ見納めです。明るさは-2.1~-2.0等級です。
・ 土星も、日没後の南西の空かなり低く観察に適しません。