★2022年6月の星空情報
北の空、七つの星がひしゃくの形に並んだ北斗七星が輝いています。北斗七星のひしゃくの持ち手をカーブにそって南へのばすと、オレンジ色に明るく輝くうしかい座の 一等星アルクトゥルス、その先に白く輝くおとめ座の 一等星スピカがあります。この曲線を「春の大曲線」と呼びます。アルトゥルスとスピカは、春の夫婦星とも呼ばれています。
北東の空には、一等星こと座のベガが明るく輝いています。ベガは夏の代表的な星です。夏はすぐそこま
で来ています。
★ ぜひ探してほしい星たち
アルクトゥルス | うしかい座の1等星です。頭の上近く、オレンジ色に輝きます。麦の収穫時期に天高く輝くことから「麦星」とも呼ばれます。 |
スピカ | おとめ座の1等星です。南の空で白っぽく輝きます。その美しい輝きから「真珠星」と呼ばれます。 |
ベガ | こと座の1等星で、夏の大三角のひとつです。北東の空で明るく輝きます。 |
アンタレス | さそり座の1等星で、赤い色が特徴です。南東の空を探してみましょう。 |
★6月の天文現象とこよみ
6日 | 芒種(ぼうしゅ) | 二十四節気の一つで「穀物の種をまくころ」とされます。 |
7日 | 上弦の月 | 日没の頃、南の空で半月が輝きます。 |
11日 | 入梅(にゅうばい) | 暦の上では梅雨入りのころです。 |
14日 | 満月 | 月の明るい夜です。 |
16日 | 水星が西方最大離角 | 水星が明け方の東の空で見やすくなります |
21日 | 夏至(げし) | 二十四節気の一つで、「昼間が最も長く、夜が最も短い日」です。 |
21日 | 下弦の月 | 夜明けの頃、南の空で半月が輝きます。 |
29日 | 新月 | 月明かりのない夜です。 |
★惑星★
・ 水星は6月16日に西方最大離角となり、この日を中心に明け方の東の空で観察しやすくなります。
・ 金星は明けの明星として日出前の東の空です。夜明け前に度の星よりも明るく輝きます。明るさは-3.9等級です。
・ 火星はうお座にあり、夜半頃に昇り夜明けまで観察できます。明るさは0.7~0.5等級です。
・ 木星はうお座とおひつじ座の間にあり、夜半に昇り夜明けまで観察できます。明るさは-2.1~-2.3等級です。
・ 土星はやぎ座にあり、深夜に上り明け方まで南天に観察できます。明るさは0.8~0.6等級です。