2023年2月の星空情報


★2023年2
月の星空情報

冬の寒さの厳しいこの時期、冴えた夜空は年間でも最も豪華な季節です。20時ごろ、南の空を見ると、ギラギラと青白く明るく輝く星が目立っています。これがおおいぬ座のシリウスです。シリウスは、全天21個の一等星の中で最も明るく輝いてみえます。シリウスの右斜め上には、有名なオリオン座が輝いています。仲良く並んだ3つの星と、それを囲むように4つの星が長方形をつくっており、覚えやすく見つけやすい星座です。シリウスと、オリオン座の赤く輝く一等星ベテルギウス、そしてこいぬ座のプロキオンを結ぶと、冬の大三角ができます。

また、シリウス、オリオン座の青白い一等星リゲル、おうし座のアルデバラン、頭の上あたりにあるぎょしゃ座のカペラ、ふたご座のポルックス、こいぬ座のプロキオンを結ぶと、一等星6つでできる大きな六角形「冬のダイヤモンド」ができます。一等星が多い冬ならではの星の並びですね。このほか、双眼鏡や望遠鏡で見やすい星雲や星団もいろいろありますので、暖かい服装で美しい星空を楽しんでくださいね。

★ ぜひ探してほしい星たち

M45すばる おうし座の肩のあたりにある星団です。肉眼で5~6個の星が集まってみえる場所です。
オリオン座 仲良く並んだ三ツ星と、それを囲むように4つの星が長方形に並んでいます。一等星のベテルギウスとリゲルがあり、とても目立ちます。
オリオン大星雲M42 オリオン座の三ツ星の下、ぼんやりと雲のような部分がオリオン大星雲M42です。双眼鏡や望遠鏡では、鳥が翼を広げて飛ぶような形に見えます。
シリウス おおいぬ座の一等星です。-1.5等級という明るさで、一等星の中で最も明るく輝いて見えます。
カノープス りゅうこつ座の一等星です。南の低空にあり、見ると長生きできるという伝説があります。
火星 最接近の時期は過ぎましたが、引き続き観察の好期です。夕空の西の空高くで赤く輝きます。

★2月の天文現象とこよみ

3日 節分 立春の前日で、健康を祈って豆をまいたり恵方巻を食べる習慣があります。
4日 立春 二十四節気の1つで、暦の上では春の始まりとされます。
6日 満月 月の明るい夜です。
11日 建国記念の日 国民の休日です。
14日 下弦の月 夜明けの頃、南の空で半月が輝きます。
19日 雨水(うすい) 二十四節気の1つで、「空から降るものが雪から雨にかわるころ」とされます。
20日 新月 月明かりのない夜です。
23日 天皇誕生日 国民の休日です。
27日 上弦の月 日没時に半月が南の空で輝きます。

★惑星

・ 水星は、1月30日に西方最大離角となり、2月中旬まで明け方の南東の低空で観察の好期となります。明るさは -0.2~-0.5等級です。
・ 金星は、月初は宵の明星として日没後の南西に低いが、日を追って高度上げ観察しやすくなります。明るさは、-3.9等です。
・ 火星は、夕方のほぼ天頂付近にあり観察の好期です。明るさは-0.3~0.4等です。
・ 木星は、日没直後の南西の空に見られます。少しずつ観察条件は悪くなります。明るさは-2.0~-1.9等です。
・ 土星は、太陽の向こう側にあるため観察はできません。
・ 天王星はおひつじ座にあり、日没後の空高い。明るさは5.7等級で、望遠鏡を使うと見ることができます。
・ 海王星はみずがめ座にあり、日没後の南西の低空で観察に適しません。

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