一番星の金星と惑星・月とのコラボを観察しよう!

一番星の金星と惑星・月とのコラボを観察しよう!

2023年は1年を通して金星をみることができる年です。1月から7月は、定例観望会で金星をご案内します。金星は、約1ケ月毎に望遠鏡で観察をすると大きさ・形の変化が分かり、肉眼でも明るさの変化が分かります。
期間中はその変化にも注目してみましょう。

★定例観望会★
実施日:
毎週金、土
時間:20時~21時45分(最終入館受付 21時15分)
※4/14(金)・15(土)は19時~21時45分
対象:どなたでも(予約不要)
参加費:無料
場所:佐賀市星空学習館

1回で2度おいしい!?金星の火星・月・星団との接近をテーマとした観望会も行います。観察できる時間は以下の表をご確認ください。

金星をテーマとして行う観望会の一覧
(時間はテーマの星を観察しやすい時間)
日にち 時間 テーマ
4/14(金)・15(土) 19時~20時 水星と金星を観察しよう
5/3(水・祝) 15時半~16時半 昼間の金星と太陽を観察しよう
5/26(金)27(土) 20時~22時 月・金星・火星の集合観察
6/2(金)3(土) 20時~22時 火星がかに座のプレセペ星団に潜入
6/9(金)10(土) 20時~22時 金星・火星・プレセペ星団の集合
6/30(金)7/1(土) 20時~21時 金星と火星の接近観察会

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観望会がある日はもちろん、肉眼やご自宅の双眼鏡でも観察できる現象が多いので、晴れていたらぜひ観察してみましょう。

水星と金星を観察しよう
★観察しやすい日時:4月5日~18日(19時~20時頃)
★星空学習館の観望会:4/14(金)・15(土)
4月12日は太陽から水星が一番離れる日です。その前後は水星を見つけやすくなります。日没後の西の空の金星を目印に探してみましょう。望遠鏡でみると水星・金星の欠けた形を確認できます。
11日から15日は、金星とすばるの接近にも注目しましょう。
この現象は双眼鏡での観察がおすすめです。

※注意※
双眼鏡・望遠鏡で太陽を見ると失明の危険があります。
太陽が沈んでから観察を始めるようにしましょう。

ステラナビゲーター11にて作成

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昼間の金星と太陽を観察しよう
★観察しやすい月:5月~7月
★星空学習館の観望会:5/3(水祝)
7月7日の最大光度に向け明るさを増す金星。5月頃からは、昼間でも肉眼で確認できるほど明るくなります。昼間の金星は望遠鏡で観察すると形がよく分かります。

※注意※
双眼鏡・望遠鏡で太陽を見ると失明の危険があります。
星空学習館では太陽専用の望遠鏡を使って観察をします。

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月・金星・火星の集合観察
★観察しやすい日時:5月23日~28日(20時~22時)
★星空学習館の観望会:5/26(金)・27(土)
西の空で月・金星・火星が集合します。5月23日は、月と金星が双眼鏡(7倍)で同視野に入るほどに近づきます。肉眼でも美しい光景を楽しめるでしょう。
ステラナビゲーター11にて作成

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火星がかに座のプレセペ星団に潜入
★観察しやすい日時:6月1日~6月4日(20時~22時)
★星空学習館の観望会:6/2(金)・3(土)★
6月2日~3日に順行中の火星がかに座の中心部プレセペ星団の中に潜入する珍しい現象が起こります。低倍率の双眼鏡や望遠鏡での観察がおすすめです。
画像:技術評論社(天体観測手帳2023)

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金星・火星・プレセペ星団の集合
★観察しやすい日時:6月8日~18日(20時~22時)
★星空学習館の観望会:6/9(金)・10(土)
6月8日~18日の期間は、金星とプレセペ星団が双眼鏡(7倍)の同視野内に入ります。6月13~14日は金星がかに座のプレセペ星団の中に潜入します。この時は、低倍率の望遠鏡でも観察できます。
画像:技術評論社(天体観測手帳2023)

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金星と火星の接近観察
★観察しやすい日時:6月17日~7月3日(20時~21時)
★星空学習館の観望会:6/30(金)・7/1(土)★
金星と火星が双眼鏡(7倍)の同視野内に入ります。
6月22日は金星と火星に月齢4の細い月が加わり美しい光景を楽しそうです。
肉眼でみる金星と月、双眼鏡の同視野内でみる金星・月・火星を楽しみましょう。
画像:ステラナビゲータ―11

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金星・惑星・月コラボのいろは

★金星と水星・火星の接近と位置変化★
地球の内側をまわる金星と水星は、他の惑星より早いスピードで太陽のまわりをまわっているので、しばしば惑星を追い越します。そのとき、地球からは惑星同士が接近しているように見えます。

★月と惑星の接近★
月は地球のまわりを約27日でまわっています。毎日観察しているとたった1日で星座の中を大きく移動します。太陽や惑星と近い軌道上を移動する月ですが、望遠鏡や双眼鏡で同時に見えるほどに惑星と接近する日は多くはありません。

★金星の動きとかたちの変化★
惑星は、太陽の光を反射して輝いて輝いてみえています。水星と金星は太陽の光が当たった部分だけが光って見え、地球からは、月と同じように満ち欠けをして見えます。地球から遠い時には半月よりふくらんだ形、地球に近づくとだんだん大きく見えますが形は細くなり三日月のような形に見えるようになります。

★2023年の金星の観察★
夕方の西の空に「宵の明星」として観察できるのは7月20日頃までです。
7月20日から8月中は、太陽の方向に金星があるために観察は難しくなります。
9月上旬からは朝方の西の空に「明けの明星」として観察できるようになります。

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