2023年9月21日 アンタレス食を観察しよう

日本では18年ぶり!アンタレス食を観察しよう

2023年9月21日
さそり座の赤く輝く一等星アンタレスが月に隠される

9月21日 日没の頃、さそり座の一等星アンタレス(1.1等)が月(月齢6)に隠されるアンタレス食が全国で見られます。日本で見られる一等星の星食は5年ぶり、アンタレス食は18年ぶりとなります。
アンタレス食は佐賀ではまだ日没前から始まります。肉眼での観察は困難ですが、双眼鏡や望遠鏡で観察しましょう。アンタレスは上弦前の月の暗い側から潜入します。月の暗縁は望遠鏡でも見えず、赤く輝くアンタレスは瞬間的に消えてしまいます。そして、約90分後にはアンタレスが月の明縁側から出現する様子を観察することができます。
次回日本で夜間に見られる一等星食は、2024年8月10日スピカ食です。アンタレス食は、2042年6月3日まで起こりません。たいへん貴重な天文現象です。

全天には21個の一等星がありますが、月に星食される可能性のある星は、アンタレス(さそり座)のほか、アルデバラン(おうし座)、レグルス(しし座)、スピカ(おとめ座)の4星しかありません。月の軌道の移動のため、星食は約19年周期でシーズンが訪れます。今回のアンタレスの星食シーズンは、2023年7月~2028年8月の間で、この期間には、地球上のどこかでアンタレス食が起こっています。しかし、日本で夜間に見られるものは、今回の星食のみです。

【特別観望会】アンタレス食観察会
さそり座の一等星アンタレスが上弦前の月に隠されます。2005年以来18年ぶりの天文現象です。月に隠されるのは17時06分頃、月の背後から姿を現すのは18時35分頃です。時間: 17:00~20:00  ※天候不良時は中止
募集:どなたでも(申込不要・無料)