★2023年10月の星空情報
日没の時刻がだんだん早くなり、星空を見やすい季節となりました。この秋は、明るい木星と土星に注目しましょう。
星座では秋の四辺形を探してみましょう。南の空を見上げて、少し東寄りのところに、4つの星が長方形に並んでいます。この秋の四辺形はペガスス座の胴体部分にあたるため、ペガススの四辺形ともいわれます。秋の四辺形の西側の辺を南へのばした先、ポツンと輝く一等星が見つかります。これは、みなみのうお座のフォーマルハウトです。
★ ぜひ探してほしい星たち
木星 | 太陽系最大の惑星です。望遠鏡では、表面の縞模様や、木星の衛星も見ることができます。 |
土星 | リングのある惑星です。肉眼では一等星ほどの明るさで輝いて見えます。 |
秋の四辺形 | 2 ~ 3 等星4 つでできる四角形で、夏の大三角ほどは明るくありませんが、まわりに明るい星が少ないので、意外と目立ちます。秋の星座を見つける目印になります。 |
アンドロメダ座大銀河
(M31) |
天の川銀河の外側、230 万光年彼方にある大銀河です。望遠鏡を使っても、ぼんやりと雲のようにしか見えませんが、実際には数千億個の星の大集団です。 |
★10月の天文現象とこよみ
6日 | 下弦の月 | 半月が深夜に昇ります。 |
8日 | 寒露(かんろ) | 秋が深まり野草に冷たい露がむすぶ頃です。 |
9日 | スポーツの日 | 国民の休日です。 |
15日 | 新月 | 月明かりのない夜です。 |
22日 | 上弦の月 | 半月が夕空の南の空に輝きます。 |
22日 | オリオン座流星群 | オリオン座流星群がピークを迎えます。10個/時 程。 |
24日 | 金星が西方最大離角 | 金星が明けの明星として東の空高く圧倒的な明るさで輝きます。 |
24日 | 霜降(そうこう) | 霜が降りる頃です。 |
27日 | 十三夜 | 旧暦9月13日のちょっとだけ欠けた月です。 |
29日 | 満月 | 月の明るい夜です。 |
29日 | 部分月食 | 未明から明け方に部分日食となります。食分0.12 |
★惑星★
・ 水星は、20日に外合となり太陽の方向と重なるため観察不適です。
・ 金星は、24日に西方最大離角。明けの明星として観察の最好期です。明るさは-4.7~-4.4等です。
・ 火星は宵の空で太陽に近く、観察不適です。
・ 木星は11月3日の衝を控えて観察の好期です、ほぼ一晩中観察できます。明るさは-2.7~-2.8等級です。
・ 土星は夕方に南東の空に高く、未明まで観察できます。明るさは0.6~0.7等級です。
資料の表示・ダウンロード