2020年6月の星空情報


★2020年 6月の星空情報

今年の夏は、へびつかい座とへび座を探してみませんか? へびつかい座は、ギリシア神話の名医アスクレピオスがモデルです。へびは、健康のシンボルと考えられていました。
ふだんはあまり注目されることの少ない星座ですが、さそり座の上の空を探してみましょう。6月~8月の観察がおすすめです。

へびつかい座とへび座
へびつかい座とへび座

月初には、日没後の西の低空で、水星が見やすくなります。水星は見るチャンスの少ない惑星ですからチャレンジしてみましょう。
6月21日には全国で部分日食が見られます。南日本ほど大きく欠け、佐賀でも見ごたえのある日食となります。しかし、次に佐賀を含む全国でみられる日食は、2030年6月1日で、なんと10年も先になってしまいます。学習館では、太陽メガネ工作教室,部分日食観察会,部分日食のインターネット中継 を予定しています。  日食情報のページ

★ ぜひ探してほしい星たち
【アルクトゥルス】うしかい座の1等星です。頭の上近く、オレンジ色に輝きます。麦の収穫時期に天高く輝くことから「麦星」とも呼ばれます。
【スピカ】おとめ座の1等星です。南の空で白っぽく輝きます。その美しい輝きから「真珠星」と呼ばれます。
【ベガ】こと座の1等星で、夏の大三角のひとつです。北東の空で明るく輝きます。
【アンタレス】さそり座の1等星で、赤い色が特徴です。南東の空を探してみましょう。
★ 6月の天文現象とこよみ
4日 水星が東方最大離角 水星が太陽から最も離れて見え、観察の好期です。
金星が内合 金星が太陽の手前を通過する時期で、観察には不適です。
5日 芒種(ぼうしゅ) 二十四節気の一つで「穀物の種をまくころ」とされます。
6日 満月 月の明るい夜です。
10日 入梅(にゅうばい) 暦の上では梅雨入りのころです。
13日 下弦の月 夜明けの頃、南の空で半月が輝きます。
21日 夏至(げし) 二十四節気の一つで、「昼間が最も長く、夜が最も短い日」です。
新月 月明かりのない夜です。今回は、日食を起こします。
部分日食 新月の月が、太陽を部分的に隠します。注目の天文現象です。
28日 上弦の月 日没の頃、南の空で半月が輝きます。
★ 惑星
・ 水星は、6月4日に東方最大離角となり、この頃を中心に日没後の西の低空で観察の好期となります。明るさは0.1~5.6等級です。
・ 金星は、6月4日に内合となり、太陽に近く観察は不適です。中旬以降は明けの明星として明け方の東の低空です。明るさは-4.2~-4.7等級です。
・ 火星は夜半過ぎに東の地平線から昇り、明け方まで観察できます。いて座を移動中です。明るさは0.0~-0.5等級です。
・ 木星は、深夜に東の地平線から昇り、明け方まで南天に観察できます。明るさは-2.4~-2.6等級です。
・ 土星は木星に続いて夜半頃に上り、明け方まで南天に観察できます。明るさは0.4~0.2等級です。

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