2022年1月の星空情報


★2022年 1月の星空情報

秋の星座が西に大きく傾き、冬の星々が主役となって輝きます。南の空に高く、仲良く並んだ3つの星と、それを囲むように4つの星が長方形をつくっているところがオリオン座です。全天88星座の中でも最も覚えやすく、見つけやすい星座といえます。オリオン座には1等星が2つあり、1つは赤く輝くベテルギウス、もう1つは青白く輝くリゲルです。そして、オリオン座の三ツ星の下には、M42オリオン大星雲があります。肉眼でもぼんやりと雲のような星雲を見つけることができ、双眼鏡や望遠鏡ではさらに美しい姿を楽しめます。

オリオンの三ツ星を右斜め上に伸ばした先に、オレンジ色の明るい星が見つかります。おうし座の1等星アルデバランです。アルデバランを過ぎて、さらに伸ばしたその先には、5~6個の星が集まって見える、M45すばるも輝いています。

東の空、低いところに、ひときわ明るく、ギラギラと輝く星が昇ってきました。おおいぬ座の一等星シリウスです。全天で21個ある1等星の中で最も明るく輝いてみえる星です。シリウス、オリオン座のベテルギウス、そしてこいぬ座のプロキオンを結ぶと、冬の大三角ができます。冬の大三角も東の空から昇ってきています。冬の星空には、明るい星も多く、見やすい星雲や星団もたくさんあります。


★ ぜひ探してほしい星たち

M45すばる おうし座の肩のあたりにある星団です。肉眼で5~6個の星が集まってみえる場所です。
オリオン座 仲良く並んだ三ツ星と、それを囲むように4つの星が長方形に並んでいます。一等星のベテルギウスとリゲルがあり、とても目立ちます。
オリオン大星雲M42 オリオン座の三ツ星の下、ぼんやりと雲のような部分がオリオン大星雲M42です。双眼鏡や望遠鏡では、鳥が翼を広げて飛ぶような形に見えます。
シリウス おおいぬ座の一等星です。-1.5等級という明るさで、一等星の中で最も明るく輝いて見えます。

★1月の天文現象とこよみ

1日 元旦 国民の休日です
3日 新月 月明かりのない夜です。
4日 しぶんぎ座流星群が見ごろ 夜明け前の北東の空あたりから、流れ星が出現する流星群です。今年は月明かりもなく好条件です。
5日 小寒(しょうかん) 二十四節気の1つで、小寒に入る日を「寒の入り」とも言います。
7日 水星が東方最大離角 この日を中心に水星が日没後の西の空で観察しやすくなります
10日 成人の日 国民の休日です
10日 上弦の月 日没時に半月が南の空で輝きます。
18日 満月 月の明るい夜です。
20日 大寒(だいかん) 二十四節気の1つで、寒さが最も厳しい頃とされています。
25日 下弦の月 夜明けの頃、南の空で半月が輝きます。

★惑星
・ 水星は、1月7日に東方最大離角となり、この頃を中心に夕方の西の低空で観察の好期となります。明るさは-0.7~1.5等級です。
・ 金星は、太陽に近く観察不適です。2月に入ると明け方の東の低空で見られます。
・ 火星は、明け方の南東の空に見られます。明るさは1.5~1.4等です。
・ 木星は、日没直後の南西の空に見られます。観察好期は過ぎました。明るさは-2.0~-1.9等です。
・ 土星は、太陽の向こう側にあるため観察はできません。
・ 天王星はおひつじ座にあり、明るさは5.7~5.8等級で、望遠鏡を使うと見ることができます。
・ 海王星はみずがめ座にあり、7.9等級の明るさで、日没後の南西の低空にあります。

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