七夕まつりー伝統の節句行事―
七夕の日7月7日は梅雨で星を見ることが難しい日が多いですね。昔の日本人は、今とは違い、月の満ち欠けを元にした暦(こよみ)を使い生活をしていました。昔ながらの七夕の日(伝統的七夕)は、梅雨も明けて織姫星(こと座の一等星ベガ)や彦星(わし座の一等星アルタイル)を観察しやすく、ちょうど南西の空の天の川の中に、船のような形をした上弦前の月が見えます。七夕のお話の中で織姫は月の船に乗って天の川を渡るそうです。今年は8月4日が伝統的七夕でした。
星空学習館では、翌々日の8月6日に七夕まつりを行いました。工作や観察会を通して七夕の節句について学ぶ恒例行事です。星座ランタン工作では夏の星座にシールを貼り、挿絵をして頂きました。観察会では、夏の星座や七夕の星、七夕の由来について星空の下で生解説を行い、望遠鏡で月や土星、天の川、二重星を案内しました。月のクレーターに興奮した、土星が写真とそっくりでびっくりしたという声が届いており、スタッフ一同嬉しく思っています。
執筆:青柳 千尋(佐賀市星空学習館)
…「おもしろ自然観察」アーカイブ…
2020年夏 「カササギ(カチガラス)は七夕の鳥」
2020年秋 「松ぼっくりの不思議なかたち」
2020年冬 「天体望遠鏡はタイムマシーン?!」
2021年夏 「お天気教室/雲は色と光の魔術師」
2021年秋 「お天気教室/宇宙からみた夕焼け」
2021年冬 「天気教室/雪の結晶を見てみよう」
2022年夏 「4~5月 明け方の惑星の大集合」
2022年秋 「七夕まつりー伝統の節句行事―」