★2022年10月の星空情報
日没の時刻がだんだん早くなり、星空を見やすい季節となりました。この秋は、南東にひときわ明るい木星と南の空に明るい土星に注目しましょう。
星座では秋の四辺形を探してみましょう。南の空を見上げて、少し東寄りのところに、4つの星が長方形に並んでいます。この秋の四辺形はペガスス座の胴体部分にあたるため、ペガススの四辺形ともいわれます。秋の四辺形の西側の辺を南へのばした先、ポツンと輝く一等星が見つかります。これは、みなみのうお座のフォーマルハウトです。
★ ぜひ探してほしい星たち
木星 | 太陽系最大の惑星です。望遠鏡では、表面の縞模様や、木星の衛星も見ることができます。 |
土星 | リングのある惑星です。肉眼では一等星ほどの明るさで輝いて見えます。 |
秋の四辺形 | 2 ~ 3 等星4 つでできる四角形で、夏の大三角ほどは明るくありませんが、まわりに明るい星が少ないので、意外と目立ちます。秋の星座を見つける目印になります。 |
アンドロメダ座大銀河
(M31) |
天の川銀河の外側、230 万光年彼方にある大銀河です。望遠鏡を使っても、ぼんやりと雲のようにしか見えませんが、実際には数千億個の星の大集団です。 |
★10月の天文現象とこよみ
3日 | 上弦の月 | 半月が夕空の南の空に輝きます。 |
8日 | 寒露(かんろ) | 秋が深まり野草に冷たい露がむすぶ頃です。 |
8日 | 十三夜 | 旧暦9月13日のちょっとだけ欠けた月です。 |
9日 | 水星が西方最大離角 | 水星が明け方の東の低空で見やすくなります。 |
10日 | スポーツの日 | 国民の休日です。 |
10日 | 満月 | 月の明るい夜です。 |
18日 | 下弦の月 | 半月が深夜に昇ります。 |
22日 | オリオン座流星群 | オリオン座流星群がピークを迎えます。10個/時 程。 |
23日 | 霜降(そうこう) | 霜が降りる頃です。 |
25日 | 新月 | 月明かりのない夜です。 |
★惑星★
・ 水星は、9月9日に西方最大離角となり、この日を中心に日出前の東の空で観察の好期です。
・ 金星は、23日に外合。太陽の方向と重なるために観察不適です。
・ 火星は宵の空で東から昇り、明け方まで観察できます。明るさは-0.6~1.2等級です。
・ 木星は夕方に東の空にあり、ほぼ一晩中観察できます。明るさは-2.8~-2.7等級です。
・ 土星は夕方に南東の空に高く、未明まで観察できます。明るさは0.5~0.7等級です。