★2024年2月の星空情報
冬の寒さの厳しいこの時期、冴えた夜空は年間でも最も豪華な季節です。20時ごろ、南の空を見ると、ギラギラと青白く明るく輝く星が目立っています。これがおおいぬ座のシリウスです。シリウスは、全天21個の一等星の中で最も明るく輝いてみえます。シリウスの右斜め上には、有名なオリオン座が輝いています。仲良く並んだ3つの星と、それを囲むように4つの星が長方形をつくっており、覚えやすく見つけやすい星座です。シリウスと、オリオン座の赤く輝く一等星ベテルギウス、そしてこいぬ座のプロキオンを結ぶと、冬の大三角ができます。
また、シリウス、オリオン座の青白い一等星リゲル、おうし座のアルデバラン、頭の上あたりにあるぎょしゃ座のカペラ、ふたご座のポルックス、こいぬ座のプロキオンを結ぶと、一等星6つでできる大きな六角形「冬のダイヤモンド」ができます。一等星が多い冬ならではの星の並びですね。このほか、双眼鏡や望遠鏡で見やすい星雲や星団もいろいろありますので、暖かい服装で美しい星空を楽しんでくださいね。
★ ぜひ探してほしい星たち
M45すばる | おうし座の肩のあたりにある星団です。肉眼で5~6個の星が集まってみえる場所です。 |
オリオン座 | 仲良く並んだ三ツ星と、それを囲むように4つの星が長方形に並んでいます。一等星のベテルギウスとリゲルがあり、とても目立ちます。 |
オリオン大星雲M42 | オリオン座の三ツ星の下、ぼんやりと雲のような部分がオリオン大星雲M42です。双眼鏡や望遠鏡では、鳥が翼を広げて飛ぶような形に見えます。 |
シリウス | おおいぬ座の一等星です。-1.5等級という明るさで、一等星の中で最も明るく輝いて見えます。 |
カノープス | りゅうこつ座の一等星です。南の低空にあり、見ると長生きできるという伝説があります。 |
★2月の天文現象とこよみ
3日 | 節分 | 立春の前日で、健康を祈って豆をまいたり恵方巻を食べる習慣があります。 |
3日 | 下弦の月 | 夜明けの頃、南の空で半月が輝きます。 |
4日 | 立春 | 二十四節気の1つで、暦の上では春の始まりとされます。 |
10日 | 新月 | 月明かりのない夜です。 |
11日 | 建国記念の日 | 国民の休日です。 |
12日 | 振替休日 | |
17日 | 上弦の月 | 日没時に半月が南の空で輝きます。 |
19日 | 雨水(うすい) | 二十四節気の1つで、「空から降るものが雪から雨にかわるころ」とされます。 |
23日 | 天王誕生日 | 国民の休日です。 |
24日 | 満月 | 月の明るい夜です。 |
★惑星★
・ 水星は、2月中旬まで明け方の南東の低空ですが、28日には外合となり観察不適です。明るさは -0.3~-1.8等級です。
・ 金星は、明けの明星として明け方の南東の空に圧倒的な明るさで輝きます。明るさは、-3.9等です。
・ 火星は、日の出前の低空で観察に適しません。
・ 木星は、日没直後の南西の空に見られます。少しずつ観察条件は悪くなります。明るさは-2.2~-2.0等です。
・ 土星は、太陽の向こう側にあるため観察はできません。
・ 天王星はおひつじ座にあり、日没後の空高い。明るさは5.7等級で、望遠鏡を使うと見ることができます。
・ 海王星はうお座にあり、日没後の南西の低空で観察に適しません。