2022年おもしろ自然観察/夏


4~5月 明け方の惑星の大集合

惑星は太陽を周るために、星座の星に対してその位置を少しずつ変えます。今年の4月から5月の明け方の東空では、惑星たちの大集合が見られました。下の写真は、5月3日に撮影したもので、左下の明るい星が金星で、右上に向かって木星、火星、土星が並んでいます。これらの惑星たちはとても明るいので、星空の中でとても良く目立ち、肉眼でも見つけることができます。


上の写真ではわかりませんが、海王星もこの集合の中にあり、4月28日には金星と海王星が極めて接近しました。この時には、望遠鏡の視野の中に金星と海王星が収まってしまうほどになりました。(下の写真)。この接近はたまたま同じ方向に見えているもので、実際には、2つの惑星の地球からの距離は全く異なり、海王星は金星の31倍も遠方にあります。
その後、それぞれの惑星の動きによって、大集合は終わり、ばらけていきました。今年の夏休みのころから日没後の東の空に、環で人気の土星が観察できるようになります。

執筆:早水 勉(佐賀市星空学習館)

 

…「おもしろ自然観察」アーカイブ
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2020年冬  「天体望遠鏡はタイムマシーン?!」
2021年夏 「お天気教室/雲は色と光の魔術師」
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2022年夏 「4~5月 明け方の惑星の大集合」

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