2021年科学よもやま話/秋

「ひっつき虫」とはどんな虫?

「ひっつき虫」を聞いたことがありますか?秋に出てくるのですが、虫ではなくて植物のことです。秋の野原を歩くとズボンや服に植物のタネがくっつく経験は誰でもしていますよね。このタネを愛着を持って「ひっつき虫」と呼びます。
植物にとってタネは自分の子どもですから、分布を広げるためにはできるだけ遠くに飛ばしたいのですが、動物と違って自分で歩くことができません。そこで野生動物の毛皮にくっついて運んでもらう方法を身に着けたのです。
オナモミ、センダングサ、キンミズヒキ、ヌスビトハギ、イノコヅチなどです。これらが付くと「ああやられた」と感じますが、簡単に外すことができます。一番厄介なのは、チヂミザサとヌマダイコンです。タネが粘着物質に覆われていて一度服にくっつくと簡単には取れません。一つ一つ丁寧に取らないといけないのですが、指にも付くのでとても時間がかかります。この2つは見かけたら避けるようにしましょう。
執筆:上赤博文(佐賀自然史研究会)

チヂミザサ

..科学よもやま話のアーカイブ…
2020年夏    シリーズ<有明海の生きもの1>
2020年秋    シリーズ<有明海の生きもの2>
2020年冬    シリーズ<有明海の生きもの3>
2021年夏    シリーズ<夏に消える虫>
2021年秋    シリーズ<「ひっつき虫」とはどんな虫?>

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