2023星空通信/冬

四目(よんもく)釣りで楽しめた
「ハゼ釣りとむつごろう観察」

ハゼ釣りは、潮回りが釣果に大きく影響します。 ハゼは、視力が弱く満干の潮が大きく動く大潮前後は水の濁りが強いので、ハゼ釣りには不向きです。 例年9月に催行していた本イベントも、今年は記録的な猛暑を避けて、10/7の小潮回りを狙うことにしました。
学習館で有明海の生物に関する資料で少し勉強をし、有明海のハゼは絶滅危惧種三種に指定されている貴重な魚であることを認識してもらい、釣った魚は必ず自分で食べるようにと、念押しをしました。 ハゼの白身の淡白な味は、煮つけ、天ぷら、からげ、茶わん蒸し、つくだ煮等で食すと大変美味しい魚です。 その後、仕掛けづくりを経て、参加者それぞれで釣り場の徳末漁港まで移動、餌の青イソメを配給し早速、三々五々に投竿しました。
餌は市内の釣具店で調達しましたが、産地は中国とのことで、釣りの餌も国内調達ではコスト的に合わないのでしょう。 釣り方は「みゃく釣り」といって、少し重めの錘りを付けた仕掛けで水底をトントンと這わせるようにして釣る、誰にでも簡単にできる釣り方です。 釣果は、数はそれほど上がらなかったのですが、ハゼの他に、セイゴ(スズキの幼魚)、鯉 、ワラスボも釣れた四目釣りとなり、現地解散後も一部の参加者は夕方まで残られて、ハゼ釣りを楽しまれたようでした。
執筆: 副島勉(佐賀市星空学習館 館長)

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