★2022年12月の星空情報
今年も最後となる12 月、東の空に接近中の赤い火星がもっとも目立ちます。火星は2年2カ月ぶりに地球に接近しており観察の好期です。木星、土星、天王星、海王星 等の惑星も見られます。
西は秋の星座,東は冬の星座が夜空を二分しています。おうし座にある すばる(M45 星団)は、全天でも代表的な散開星団です。さらに、頭上のアンドロメダ座にある大銀河(M31 銀河)は、空の暗いところでは、肉眼でも存在が分かります。22 日は冬至で夜が最も長くなり、この日以降は昼の長さが長くなり始めます。
年間最大の流星群 ふたご座流星群 が14 日にピークとなります。今年は深夜以降は下弦の月明かりが邪魔をするため、夜半前が観察しやすくなります。
★ ぜひ探してほしい星たち
火星 | 日没後に東の空にあって、一晩中観察できます。赤い色が特徴で、冬の一等星にまじってひときわ明るく輝きます。 |
カシオペヤ座 | 北の空で「W」の形に星が並んでいるところで、北極星を見つける目印になる星座です。 |
すばる (M45) |
おうし座の肩のあたりにある星団です。肉眼で6 ~ 7 個の星が集まってみえる場所です。 |
カペラ | ぎょしゃ座の一等星で、北東の空高くで、明るく輝いています。冬の星座たちの中で最初に顔を出す一等星です。 |
★12月の天文現象とこよみ
1日 | 火星が最接近 | 火星が2年ぶりに接近し、前後一カ月ほどは観察の絶好機です。 |
7日 | 大雪(たいせつ) | 雪がいよいよ降り積もってくるころです。 |
8日 | 満月 | 月の明るい夜です。 |
14日 | ふたご座流星群がピーク | 今年のふたご座流星群は、下弦前の月があり、月出前となる夜半前の観察がお勧めです。 |
16日 | 下弦の月 | 夜明けの頃、南の空で半月が輝きます。 |
22日 | 冬至(とうじ) | 昼の時間が一年で最も短くなります。 |
22日 | 水星が東方最大離角 | 水星が日没後の西の低空で観察の好期です |
23日 | 新月 | 月明かりのない夜です。 |
30日 | 上弦の月 | 半月が夕空の南の空に輝きます。 |
31日 | 大晦日 |
★惑星★
・ 水星は、22日に東方最大離角となり観察の好期です。明るさは -0.6~0.8等です。
・ 金星は、宵の明星として夕方の南西の低空。年明けから観察しやすくなります。-3.9等級です。
・ 火星は、地球に接近中で観察の絶好機です。日没後東の空にあり、ほぼ一晩中見られます。明るさは -1.8~-1.2等級です。
・ 木星は、日没後の南西の低空です。そろそろ見納めです。明るさは -2.4~-2.2等級です。
・ 土星も、日没後の南西の空かなり低く観察は難しくなります。明るさは 0.8等です。