『東よか干潟』を通過して行く鳥が凄い!
季節によってすむ場所を変える野鳥の仲間を渡り鳥と呼んでいます。
『東よか干潟』に立ち寄る鳥はシギやチドリの仲間です。夏に北半球の北部で繁殖し、冬は熱帯から南半球にかける地域で越冬し、日本には中継地として春と秋に立ち寄ります。
日本で記録の有るシギ・チドリの仲間64種(ジシギ除く)のうち50種が『東よか干潟』を利用しています。渡来数も、日本の中では圧倒的に多く日本一です。2021年の集計では『東よか干潟』の最大渡来数は3.4万羽で、2番目の『中津干潟(大分)』の約458倍です。
有明海沿岸、東よか・肥前鹿島・荒尾干潟が水鳥の生息地の環境を守る条約(ラムサール条約湿地)に登録され保護されています。戦後、日本の海岸線が開発されコンクリートでうめつくされてしまい、わずかに残った干潟がここだけなのです。
数十センチの鳥が大海原を何千キロも渡って来て『東よか干潟』で羽を休める姿にはロマンを覚えます♪
一度訪ねて見てください。
執筆:宮原明幸(日本野鳥の会 佐賀支部)
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